待機児童解消できるか(上)保育料引き上げが現実策
受け皿拡大だけでは困難 宇南山卓・一橋大学准教授
政府は2日、待機児童の解消を目指す「子育て安心プラン」を発表した。安倍政権の発足以来進めてきた「待機児童解消加速化プラン」を引き継ぐものだ。待機児童の解消時期の目標を2017年度末から3年先送りしたが、新プランでも解消できるかどうかは疑問が残る。
新プランの柱は「保育の受け皿」を今後2~3年間で22万人分整備することだ。旧プランですでに53万人分の受け皿が整備されたが、これをさらに拡大させる方針...