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 韓国Samsung Electronicsは現地時間2012年4月26日、スマートフォンおよびタブレット端末向けのプロセッサ「Exynos 4 Quad」を発表した。「ARM CORTEX A9」コアを4つ搭載し、動作周波数は1.4GHz以上。5月に正式発表予定の新たな「Galaxy」スマートフォンが、同プロセッサを採用する最初の製品となる。

 Exynos 4 Quadは高誘電率絶縁膜/金属ゲート電極(HKMG:high-k/metal gate)技術にもとづく32nmプロセスルールで製造する。45nmプロセスルールのデュアルコアプロセッサ「Exynos 4 Dual」と比べ、処理性能を2倍高めながら、20%の電力消費量削減を実現するという。

 マルチタスク性能が向上し、動画ストリーミングのバックグラウンドでアプリケーションのアップグレードなどが同時に行える。3Dゲームやビデオ編集をはじめ、高い演算能力を要するシミュレーションなどに適していると、Samsungは説明している。

 またExynos 4 Quadは、高解像写真に対応するイメージシグナルプロセッサを備えるほか、1080p HD動画の再生や録画、HDMI 1.4出力などをサポートする。

 同社は5月3日に英ロンドンでスマートフォンの新製品「Galaxy S III」を正式に発表するとされている。解像度1280×720ドットの4.6インチディスプレイ、800万画素のデジタルカメラ、LTE通信方式対応といった予測が伝えられている(米InfoWorldの報道)。

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