地獄の美容師人生が始まるよ。
一般的な美容師の一生
普通に美容師を続けた場合~
18歳~美容専門学校に入学
いや~、髪の毛も自由に染められるし、ファッションも楽しめて最高だー!
専門学校の学費は高いけど、まあ、早く一流の美容師になって親に返そう~っと。
20歳~個人店美容室に就職
給料13万円スタート!
よし!今は修行期間だ!安月給でもがんばるぞ!
毎日毎日シャンプーの練習だ!
お客さんに褒められるように心を込めて。
22歳~ブロー試験に合格しない・・・
ウィッグが焦げるくらいブローの練習をしているけど、全然試験に受からない・・・
嫌だな。
楽しくないなー。
基本が大事って言うけど、こんなヘアスタイルしている人なんてどこにもいないじゃん!
このブローをする意味が分からないなー。
24歳~やっとカット練習に入れたよ。
ワンレングス、グラデーションボブ、セイムレイヤー、ベリーショート、刈り上げ。
なかなか上手く出来ない。
こんなはずではなかったのに・・・
想像以上に難しい。
26歳~スタイリストデビューだ!
やっと美容師としてスタートがきれるぞー。
沢山、指名を付けられるように頑張るぞー。
27歳~クレームの嵐、そしてアシスタンからのプレッシャー。
丁寧に接客、施術をしていても毎週のようにクレームが来る。
嫌だな。
それにアシスタントから完全にバカにされている感がキツイ。
28歳~お店を退社
は~、やっと辞めれた。本当に辛かった。
美容師ってもう少し煌びやかで楽しい世界だと思っていたけど、現実は甘くなかった。
よ~し、他に仕事を探そうー。
29歳~再就職できずに、大手美容室チェーンに入社
結局、もう、美容師しか出来ないのか・・・
まあ、これから心を入れ替えて一流美容師を目指すぞー!
この頃から、
「ご職業は?」
と聞かれて
「美容師です!」
と言い辛くなってきた。なんか、恥ずかしい・・・
30歳~個人売り上げが全く伸びず・・・
年下の美容師たちにどんどん売り上げを越されていってしまう。
指名も月間5人しかいない。
なので、月給23万円。
31歳~居心地が悪くなり大手美容室チェーンを退社。
しばらくニートに。
こうなってしまっては、終わりだなーとつくづく感じる。
32歳~カット専門店に入社
「ああ、カットだけだから楽だな~。それで、給料28万円だー。」
カット専門店っていいじゃ~ん。
定時ピッタリに帰れるし。
33歳~手が痛い・・・
毎日40人もカットしていれば手もダメになる。
それにカット専門店って、美容室では考えられないような悪客が沢山来る。
精神的に参ってしまう。
でも、他に何もできないから頑張るしかない。
40歳~変わりなく月給28万円で毎日40人の客の髪の毛をカット。
はあ~あ、疲れた・・・
年を取ってからの美容師の仕事って辛いな。
そして、もう他人の髪型なんてどうでも良く思えてきた。
お客さんの、髪の毛に対する悩みを聞くのも疲れる。
どうでもいいじゃんって思ってしまう。
50歳~変わりなく月給28万円で毎日40人の客の髪の毛をカット。
あああ、他の道を進んでいれば良かった。
もう遅いか。
年金も払ってないし、このまま働き続ける他ないなーぁ。
永延と続く・・・
まあ、こんな人生を歩んでいる美容師さんって多いのでは?
テレビや雑誌で活躍している有名美容師さんも、
実力というよりは、コネクションで成り立っているワケで。
芸能人も通っているとされている有名美容室を辞めてしまえば、
一般的な美容師さんと辿る道筋は大きく変わらない。
自分でお店を出しても、スポンサーがいない限り厳しいのが現状。
で!
特に最悪なのが、男性美容師さん。
オジサン美容師はきついよー。
見た目も痛々しいしね~。
男性美容師が本当に少なかった30年前なら、良かったのかもしれませんが、
今はどこのサロンに行ってもチャラそうな男性美容師だらけ・・・
需要ありません。
実際、男性美容師さんは自分の肌でその雰囲気を感じていませんか?
でも、女性の美容師さんはいくつになっても、需要は有ります。
やっぱり、美容師って女性の仕事なのでは?
そろそろ原点に戻ってきている様な気がします。
実際、女性のお客さんにアンケートを取ると、
「男性美容師よりも、女性美容師のほうが良い」
と回答する人のほうが圧倒的に多いそうですよ。
現代の男性美容師への印象が悪すぎますからね。