ジェミナイ・モバイル・テクノロジーズは2011年3月3日、リアルタイムログ解析システム「Flume-Cassandra Log Processor」をオープンソースソフトウエア(OSS)として公開した(配布サイト)。大量のシステムログを瞬時に分析して、グラフィカルなレポートを作成できる。ログ保存には、OSSの分散キー・バリュー型データストア(KVS)「Cassandra」を使用する。

 Flume-Cassandra Log Processorでは、監視対象のサーバーで発生したイベントのログを、1秒以内にストレージであるCassandraに保存する。Cassandraは書き込みが高速な分散KVSで、サーバーの台数に比例して、ストレージ容量とI/Oを拡張できる。そのため、クラスターのサーバー台数を増やすことで、数百Tバイトのログの格納が可能になるとしている。ログの分析機能やレポート作成機能のほかには、期限切れのデータを自動消去する機能などを備える。

 Flume-Cassandra Log Processorは、様々なネットワークロケーションに配置されたサーバーからログを収集する部分に、米クラウデラが開発したOSS「Flume」を使用する。クラウデラは、オープンソースの分散バッチ処理ソフト「Hadoop」のディストリビューション(検証済みパッケージ)を作っているメーカーだ。FlumeはHadoopと組み合わせて使用するのが一般的だが、ジェミナイはCassandraを組み合わせた。