仕事に取りかかるのが遅い。遅い上に始めてからも細部にこだわり、なかなか終わらない。なかなか終わらないので、どんどんと次の仕事がたまっていく。そんな悪循環におちいってはいないでしょうか。
本書は、仕事を「先送りしない人」のやり方や・考え方にスポットを当てた本です。
私自身も、慢性的に「先送り症候群」にかかっているために、本書を読み「こんなやり方があるのか!」「こんなやり方でいいのか!」と今後の仕事のやり方をあらためようと思いましたよ。
まず、すぐやる人の反対の先送りにする人の特徴として
- 優先順位にこだわりすぎ
- 情報収集に時間をかけすぎ
- 計画や効率を重視しすぎ
- 難しく考えすぎ
- 実行に不安を持っている
「それ、なんて俺?」という感じです。どれも、ひとつひとつの事柄は悪いことでは無いと思いますが、何事も過ぎたる事は及ばざるがごとしですね。
続きます。
一方の「すぐやる人」の特徴は、前述の「先送りする人」の反対の特徴があります。それ以外にも、「すぐやる人は」精神的にも物質的にも捨て上手です。確かに、頭の中や机の上が混乱している人は、作業にすぐに取りかかれないケースが多そうですね。
後半の第5章で、「すぐやるための行動術」が紹介されています。十個紹介されていますが、その中で印象に残ったものをピックアップすると
- メールの返信は5秒以内に
- 検索は「10分以内に終えろ」
- 本や資料は結論から読め
- 報告書や企画書は1枚
- 伝えたいことは「一言」
- 無駄な人脈は作るな
の6項目。
特に、「検索は10分以内に終えろ」は耳が痛い。なにかわからない事があったときに検索をするというのは、この頃では当たり前の行為で、僕も便利に活用していますが、気がつけば全然関係ないWikipediaのページを読みふけっていたり、Google mapsでバーチャルな世界旅行をしていることもしばしばです。
振り返ってみれば、確かに10分以内に重要なページにはたどり着いていて、それで用が足りていることがほとんどでした。
他にも、締め切り効果を利用したような項目が多いですね。
「パレートの法則」や「80対20の法則」では、全体の8割の事柄は2割の事柄から生み出されていると言われています。完璧さを追求するのももちろん大事ですが、それで納期に遅れてしまってはなんにもなりません。日頃先送りをしがちな方は、8割の出来を目指してスピードを追求することを意識してみてはいかがでしょうか。
早く終わらせれば、その分仕事が舞い込んでくるかもしれませんが、若いうちは「仕事の報酬は仕事」ということで、バッタバッタと舞い込んでくる仕事もなぎ倒しちゃいましょう。
(聖幸)