三菱、2011年度の世界販売9%増へ…新興市場を攻略

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三菱パジェロスポーツ
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三菱自動車は6月13日、2011年の世界販売計画(小売ベース)を前年同期比9%増の107万5000台に策定した。ブラジルに新型車投入を検討するなど、需要の伸びが見込まれる新興市場での戦略を強化する方針だ。

ブラジルでは現地企業との連携を強化して、市場に適した新型車の投入を検討する。中国では、広州汽車との新しい合弁会社の設立を推進するとともに、年内に『パジェロスポーツ』を投入して販売を伸ばす計画だ。ロシアでは現地工場でSUVの現地生産の拡大を検討する。

また、タイでは主力車種『トライトン』とパジェロスポーツの生産が順調なため、増産・拡販する。タイに建設中の第3工場では2012年3月に低価格のグローバルスモールを投入に向けて準備を進める。

先進国市場では、日本では東日本大震災の被災地区の販売ネットワークの修復を進める。国内販売では『デリカD:2』や『RVR』、『デリカD:5』の拡販に注力するとともに、軽商用車『ミニキャブ』をベースにした電気自動車『ミニキャブMiEV』を今年末に市場投入する。

米国市場では、販売好調な『アウトランダースポーツ』(日本名『RVR』)の拡販に注力するとともに、11月に北米仕様の電気自動車『i-MiEV』を投入する。欧州では『ASX』(日本名『RVR』)の拡販に力を入れる。

地域別の販売計画は、日本が横ばいの16万4000台だが、北米が同15%増の10万8000台を計画。欧州が同4%増の22万7000台、アジアが同13%増の57万6000台と日本を除く市場で高い伸びを見込んでいる。

《レスポンス編集部》

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