なぜ若者はクルマに興味が持てないの?

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なぜ若者はクルマに興味が持てないの?

クルマに興味がもたれない時代、若い人などにクルマに興味を持ってもらうとすれば、清水さんならどういったことをすればいいとお考えですか?教えてください。(自粛反対人さん)

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

「若者のクルマ離れ」が言われて久しいですね。

自動車雑誌などでも、「どうしたら若者がクルマに興味を持ってくれるか」といったことがよく話題になります。しかし私は、無理だと考えています。

クルマに興味のない若者に、クルマに興味を持ってもらうのは、勉強が嫌いな子に、勉強を好きになってもらうのとまったく同じです。対象が自分の子供など、限定されていればいろいろ方法はありますが、広く若者にクルマに興味を持ってもらうというのは、とても我々の手に負えるものじゃありません。

それこそ、日本中の子供に勉強を好きになってもらう!というのと同じで、政府主導で国を挙げて取り組んだとしても、非常に難しい課題です(笑)。

私の世代の男は、たいていクルマが好きでした。理由は、まずクルマとスピードにロマンを抱いていたこと。そして国の経済がまだ成長過程にあり、個人個人も成長競争を繰り広げていたことが大きかったと思います。

現在、新興国では、当時の日本とまったく同じような状況にあり、若者のクルマ熱は猛烈に高いです。 中国では若者たちが、年収の3倍くらいのクルマを競うように買っています。彼らは、「もう家は不動産バブルで高くなりすぎて買えないから、クルマを買おう」と考えているとか…。

いま中国では、最低限クルマを持っていないと、女の子から相手にされないのだそうです!男としては必死にならざるを得ませんね。デフレ不況下にある今の日本には、そんな状況はカケラもありません。 唯一の希望は、日本経済が復活し、再び成長を始めることです。経済が伸びれば、個人個人の成長競争も復活し、豊かさのひとつの象徴として、クルマ熱が戻ってきます。これは確実です。

老大国・イギリスは、長らく“英国病”と呼ばれた経済不振に喘いでいました。80年頃のイギリスでは、走っているクルマはオンボロだらけで、どれも煤けて見えました。 ところが、金融立国を打ち出して経済が復活した途端、クルマ熱も復活し、走っているクルマがどれもピカピカになり、高級車も大激増しました。

イギリスのような老大国でも、経済が再成長を始めればクルマ熱が戻ってくるという事実を、私は目の当たりにしました。

日本の若者にクルマに興味を持たせる方法。それは、日本経済の復活以外にあり得ないでしょう。

自動車評論家MJブロンディこと清水草一氏に聞きたいことを受付中!

自動車評論家、清水草一(MJブロンディ)が、みんなの疑問に面白く答えてくれる自動車用語解説。みなさんのクルマに関する疑問についてアンケートを実施しておりますので、皆さんドシドシご応募下さい!

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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