ツイッターでモノをあげたりもらったりする人々
日本発のモノ共有系サービス「Livlis(リブリス)」がスタート
「シェアリングエコノミー」という言葉については、ソーシャライズ!の中でも何度か扱ってきました(参照:共有時代の「お金」の巡り方 13,500人の個人から94万ドルを集めた「iPod nano腕時計」)。しかし紹介されている事例はいずれも海外発の取組みであり、日本ではまだ縁のない話に聞こえてしまったかも知れません。
そんな中、日本発で注目のシェアリングサービスが登場しました。早速ご紹介したいと思います。
「あげたい」「ほしい」をマッチングする「リブリス」
株式会社はてなの元副社長、川崎 裕一氏が率いるkamadoが12月14日にローンチした「Livlis(リブリス)」は「ツイッターを通じてモノをあげたりもらったりすることができる」サービスです。
本、ゲーム、パソコン、楽器…皆さんのご家庭に「まだ使えるけどほとんど使っていないモノ」はないでしょうか。ツイッターをやっているのなら、それをぜひリブリスで「あげたい」モノとして登録してください。あげたいものはリブリス上で公開され、「ほしい」と思った人によって「落札」されます。
打楽器の演奏が趣味の私の家には、眠っている打楽器がいくつかあります。有効活用されていないので、大掃除のついでにリブリスで楽器を「あげます」登録してみました。
すると、ものの5分で「ほしい」という人が数人現れました。その中に子供向けの打楽器教室を運営している方がいたため、迷わず贈呈することを決めました。出品からわずか10分で、私の楽器は子どもたちのために有効活用されることが決まってしまったのです。
「全く知らない人にモノをあげるのはちょっと怖い・・・」という方もいらっしゃるかも知れません。リブリスでは入札制限機能も搭載されており、「ツイッター上の友達」しか入札できないように設定することも可能です。
また、オークションサービスと同様にユーザーの評価やプロフィールも可視化されています。評価が低く、信頼ができないユーザーには出品物をあげなければよいだけなので、普通に使っている限りはトラブルに巻き込まれることも少ないといえるでしょう。送料以外にお金のやり取りが発生しないため、金銭的トラブルも発生しにくいです。
どんな家庭にも「まだ使える不用品」は存在しているはずです。私の楽器が子ども向け教育サークルに手渡されることとなったように、その「不用品」を大切に活用してくれる人は、日本のどこかに必ず存在します。皆さんの思い入れのあるモノを、誰かに託してみるのもとても素敵な行いだと思います。
ツイッターを利用している必要はありますが、ぜひ皆さまもリブリスを活用し「シェアリングエコノミー」を実感してみてください。
(リブリスは招待制のサービスです。私に連絡を頂ければ招待いたしますので@IHayatoをフォローした上でメッセージをください)
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