漁船衝突事件で日中関係が緊張する中、香港で日本による侵略戦争を描いた映画が21日、公開された。映画で主演を務めた甄子丹(ドニー・イェン)、黄秋生(アンソニー・ウォン)、舒淇(スー・チー)などが映画館に駆けつけ、あいさつを行っていたところ、「飛び込み」で日本の藤原紀香が会場に姿を現した。

 香港メディアは、「突然、日本人が会場に現れたことで、主催者はうろたえてしまった」と報じた。報道によれば、香港での撮影を終えた藤原紀香が自分の意志で会場を訪れたという。映画で主演を務めた中国の芸能人たちも藤原紀香の来場を知らされていなかったようだ。

 作中で日本人の侵略に対して抵抗する英雄を演じた甄子丹は、藤原紀香に対し、「釣魚島(尖閣諸島)は中国領だ」と述べた。集まっていた記者から政治問題を持ち出したことについて質問が寄せられると、甄子丹は「私が言いたいのはただ、歴史は歴史、真実は真実だということだ」と述べた。

 また、作中で日本人を演じた舒淇も、「私に流れているのは中国人の血である」と述べたという。(編集担当:畠山栄)



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