iPod touchをiPhone化する「ZTE PEEL」がいよいよ発売へ、データ通信可能で脱獄も不要

iPod touchに通話機能やSMSの送受信機能などを追加することで、iPhoneに近い使い勝手を実現するケース「Apple Peel 520（苹果皮520）」が全世界に向けて発売開始されたことを9月末にお伝えしましたが、利用にあたっては脱獄（Jailbreak）が必要になるほか、iPhoneのように3G回線を使ったデータ通信ができないといった問題点がありました。

しかし新たに発売されることになった「ZTE PEEL」と呼ばれる製品は、脱獄が不要である上に、データ通信も可能にしています。

詳細は以下から。
Sprint Newsroom | ZTE PEEL Brings Sprint’s 3G Network Reliability to Apple iPod Touch; Creates Mobile Wi-Fi Hotspots

アメリカの携帯電話会社「Sprint」のプレスリリースによると、同社は11月14日からiPod touchで3G（第3世代携帯電話）データ通信が可能になる「ZTE PEEL」という製品を発売するそうです。

「ZTE PEEL」はiPod touchのケースのような形状をした3GおよびIEEE802.11 b/gの無線LAN通信に対応した端末で、本体にiPod touchをセットして電源ボタンを押すと3G通信を無線LANに変換し、iPod touchの無線LAN機能で通信できるようになるとのこと。

「ZTE PEEL」を取り付けたiPod touch

裏面はこんな感じ。本体には電池が内蔵されており、3時間の通信が可能。

また、同時に2つの無線LAN対応機器と通信できるとされているため、分かりやすく説明すると「最近流行のモバイル無線LANルーターがiPod touchのケースの形となった端末」ということになります。

なお、気になる「ZTE PEEL」の販売価格は79.99ドル（約6580円）で、月額29.99ドル（約2470円）を支払うと最大1GBの通信が可能。データ通信だけでなく、iOS向けに提供されている「Skype」を利用すれば、固定電話や携帯電話への通話も可能になるため、「Apple Peel 520」よりも圧倒的に便利な端末となるようです。

ちなみにSprintは3Gネットワークに日本のKDDIと同じCDMA2000形式を採用しているため、「ZTE PEEL」はCDMA2000対応だと思われますが、もし仮にKDDIが日本でも同様の端末をリリースされるようなことがあれば、なかなか楽しいことになるのではないでしょうか。