大量のブログをチェックしたいなら、一度にすべてを網羅して読めるRSSリーダーが欠かせません。MacのRSSリーダーは数多くありますが、中でも『NetNewsWire』が明らかに一番ではないかと思います。Googleリーダーとも同期でき、操作もサクサク速く、とても安定しています。しかも無料です。
NetNewsWire
- Mac OS X
- 無料
- ダウンロードページ
■機能・特徴
- Googleリーダーと同期できる。
- インターフェイスのレイアウトが色々とカスタマイズできる。
- ブラウザの横のタブでビルトインにできる。
- Instapaper、Delicious、ブログなどに直接記事を投稿できる。
- フォルダとサブフォルダでフィードを整理できる。
- フィード内の記事にあるダウンロードファイルや、互換性のあるメディアファイルを自動的にiTunesに追加。
- フィードに関する統計データのレポートが見られる。
- フィードのリストは更新とほぼ同時にアップデートされる。
- キーボードでアプリの操作ができる。
- AppleScriptのスクリプトが使える。
- 並べ替えや整理するためのオプションが豊富。
■特にすばらしい点
NetNewsWireは、Googleリーダーのフィードと確実に同期します。その上、速くて確実です。更新と同時にアップデートされるリストを使って、フォルダでフィードを管理するのもとても簡単です。フィードの記事をWebブラウザで見たい時も、NetNewsWireにはタブ機能も付いたすばらしいビルトインのブラウザがありますから、別のアプリに移動せずに済みます。むしろ、いつも使っているブラウザで記事を見ているかのように、NetNewsWireはブラウザの設定に忠実です。リンクをクリックしたらすぐにブラウザを開くことも、バックグラウンドで開いて準備だけしておくこともできます。これらの機能はそこまで特筆すべきものではないですが、便利な機能です。そのうち同じような競合アプリも登場するでしょうが、今のところMacのRSSリーダーではベストと言っていいと思います。
■改善して欲しい点時折ちょっと遅れてるなと感じることがあります。NewsGatorからGoogleリーダーに移行してアップデートしたにも関わらず(GoogleがNewsGatorを買収したので)、NetNewsWireはしばらく機能がほとんどアップグレードされませんでした。全体的に見ると、フィードを読むには本当にいいアプリなのですが、少し遅れてるなと感じる機能もあります。例えば、『Instapaper』に投稿することはできても、『ReadItLater』にはできません。ブログに投稿することはできても、TumblrやFacebook、その他最近のサービスにはできません。
■競合アプリNetNewsWireは、ここ数年の中では最強のRSSリーダーだと思いますが、『Reeder』はベータ版の段階でその上を行きそうな感触があります。機能的にはまだ完全ではありませんが、今なら無料で試すことが可能です。今のところそこまで良くはないですが、ビルトインの「Readability」にも対応していますし、正式版がリリースされれば、Macで一番良いRSSリーダーになりそうな予感がします。重大な機能はまだ搭載されていませんが、未完成の段階にしてすでに使えるアプリなので、NetNewsWireの対抗馬となり得るのではないかということです。
『Times』は、紙の新聞のようなインターフェイスにフィードを反映できる、面白いオプションのあるRSSリーダーでした。最近ではこの機能が『Pulp』というアプリで復活しましたが、旧バージョンの登録ではまだ使えない状況です。もし再リリースされたら、喜んでお金を払いたくなるような良いオプションになるかもしれません。
『Gruml』は、NetNewsWireにかなり似ている無料のRSSリーダーですが、数ヶ月使ってみたところ、あまり安定してないように感じました。良かった点は、『ReadItLater』のような外部サービスに多く対応しているところです。実際に使っていると、ある一定レベルに達していないアプリとも感じるかもしれませんが、ユーザによっては気に入る機能があるかもしれませんから、試してみる価値はあると思います。
MacのRSSリーダーをあれこれと紹介してきましたが、それぞれに違った特徴があります。お気に入りのリーダーが入っていなかったり、他にもっとおすすめのリーダーがあるよ! という方は、ぜひともコメントで教えてください。
Adam Dachis(原文/訳:的野裕子)