「水無月歌舞伎語録・第零版alpha00」を公開しました

キリスト教イスラームは、世界的な規模で普及した宗教ですが、日本人でそれらの宗教を信仰している人というのは、きわめて少数です*1。いったいなぜ、キリスト教イスラームは日本において人気がないのでしょうか。その理由については、様々な人々が様々な意見を述べています。おそらくそれらの意見は、そのどれもが正解の一部分であって、突出して大きな理由というものはないと思われます。

キリスト教イスラームが日本において人気がない理由の一つとして、それらの宗教の聖地が日本から遠く離れた異国の地にあるから、というものがあります。確かに、エルサレムもメッカも、日本人にとっては、あまりにもなじみの薄い場所です。宮内春樹さんという預言者が2012年に開発した「聖久律法会」という宗教は、この難点を解消したという点で、画期的なものだと言えます。聖久律法会は、イスラーム系の宗教であるにもかかわらず、メッカではなく東京の代々木を聖地としています。この改良によって、聖久律法会は、オリジナルなイスラームよりも日本人にとって親しみやすい宗教となっています(ただし、聖地の点では親しみやすくなっているわけですが、残念ながら信者数の増加はきわめて緩慢です。その原因は、「神はすべての人民に即刻自殺せよとおっしゃいました」*2という教義に対して拒絶反応を示す人が多いからではないかと思われます)。

代々木を聖地としたことによって増加する親しみやすさは、すべての日本人にとって同じレベルではありません。東京に住んでいる人にとっては大きく増加することになるでしょうが、地方に住んでいる人にとってはそれほどでもないでしょう。ですから、それぞれの地方ごとに、独自の聖地を持つキリスト教イスラームの宗派を開発すれば、それらの宗教は、それぞれの地方に住む日本人にとって、さらに親しみやすいものとなるでしょう。

弊会は、大阪の人間にとって親しみやすいイスラーム系の宗教として、「大阪型聖久律法会」という宗教を開発しました*3。これは、代々木ではなく新世界を聖地にするというアレンジを加えた、聖久律法会の宗派です。また、聖地のみならず、アッラーフビリケンさんを同一視したり、粉もんと串カツを聖なる食べ物とするなど、細かい修正も加わっています。そして、オリジナルな聖久律法会が普及する上での障害となっている、自殺を奨励する教義は、大阪型聖久律法会では否定されています。

弊会は本日、大阪型聖久律法会の教義について説明する、「水無月歌舞伎語録」という経典を公開しました。ただし、この経典は、現在はまだアルファ版です。大阪人にとって親しみやすい聖久律法会の宗派を開発するという目標の達成に向けて、今後も改良を進めて参る所存でございますので、ぜひ皆様よりご意見を賜りたいと思っております。またご意見のみならず、誤字脱字につきましても、お気づきの方がいらっしゃいましたらご指摘くださいますようお願い申し上げます。

*1:結婚式のときにキリスト教に改宗する日本人はけっこう多いのですが、そのような人々も、たいていは結婚式が終わると非キリスト教徒に戻ってしまいます。

*2:http://twitter.com/HaruYauchi/status/162403438766993408

*3:7月15日付のお知らせでは、宗派の名称を「庭球立方体」とお伝えしましたが、宗派名は変更することにしました。