足利事件が冤罪ということは何を意味するのか(id:buyobuyo からのサルベージ)

オリジナル http://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20090509/p1
ブックマーク http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20090509/p1

栃木県足利市で1990年、同市内の女児(当時4歳)が誘拐・殺害された「足利事件」を巡り、殺人罪などで無期懲役が確定した菅家(すがや)利和受刑者(62)が、裁判のやり直しを求めた再審請求の即時抗告審のDNA鑑定で、女児の下着のシャツから、菅家受刑者とは別の男性のDNA型が検出されたことが8日、弁護団の話でわかった。

菅家受刑者は、シャツから採取された精液のDNA型が一致したことが有力な証拠となり、有罪が認定されたが、その結果に重大な疑問が出てきたことで、再審開始の可能性が大きくなっている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090508-OYT1T00761.htm

冤罪を疑われていた足利事件だが、ついに再審の道が開かれつつある。この足利事件が冤罪であるとすると、そこからある可能性が見えてくる。4年近く前のうちのエントリーを紹介したい。いまだ未解決である栃木小1女児殺人事件との連鎖が指摘されているのだ。

(栃木小1女児殺人事件は)*1全然進展がないようだが、大丈夫だろうか?

未解決事件マニアには有名な話なのだが、栃木と群馬の県境において、未解決の幼女の誘拐殺人・行方不明事件が何件もある。冤罪を疑われている足利事件を含めると、6件もの事件が起こっている。

488 :本当にあった怖い名無し :2005/12/04(日) 00:23:17 id:n38+fzQRP
近隣小児事件 (年齢・不明場所・遺棄状況)
                  
●79年 栃木・足利 F・Mちゃん       5歳          パンツ1枚
  83年 群馬・桐生 N・Kちゃん      12歳
●86年 栃木・足利 H・Yちゃん       5歳 パチンコ店   全裸
  87年 群馬・尾島 O・Tちゃん       8歳 近所の公園  白骨死体
●90年 栃木・足利 M・Mちゃん      4歳 パチンコ店   全裸
  96年 群馬・大田 横山ゆかりちゃん   4歳 パチンコ店   現在も行方不明

●印は「足利事件」 http://www.watv.ne.jp/~askgjkn/index.htm


手口が似ている・・・↓

「・・・ 頭の良い犯人は俺たちの急所を知っていて、県境をまたいでいて悪さをするんだ。」
http://www.watv.ne.jp/~askgjkn/fri.htm

http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1132743724/488

この一連の事件の新たな一章だとしたら。

http://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20051214/p1


冤罪事件などに関わる弁護士を「人権派*2などと誹謗して喜んでいる愚か者が時々いるが、冤罪事件というものは、背後に法の網をかいくぐった真犯人が存在して、そして、それが場合によっては更なる犯罪を繰り返しているかも知れないのだ。冤罪をただすことは、罪を擦り付けられた個人を救済するだけではなく、社会を司法の過ちによって野に放たれた犯罪者から守るためにも絶対に行わなければならないことなのだ。

【関連リンク】

この事件は90年の誘拐殺人事件だけは逮捕にこぎつけている。同時期に起きた宮崎勤の連続幼女殺人もあり、栃木県警は威信にかけた大捜査を展開していた。容疑者はスクールバスの運転手の男。決め手となったのは幼女の遺品に付着していた精液のDNAが男のものと一致したからとのことだが、90年はまだDNA鑑定が始まったばかりで精度は低く、遺品も長時間川の水に浸かり、とても鑑定に使えるものではなかったともいわれている。その後弁護側がDNAの鑑定を独自で行ったところ、一審判決時に採用された男のDNAの型とは違っていたという……。また男には軽度の知的障害があり、警察の誘導によって自供が引き出された可能性が高い。警察や検察は、男と過去の幼児殺人と関連づけるために調書を改竄。その強引な手法のおかげで、残りの事件については逆に不起訴となった。そしてそんな警察をあざ笑うかのように、96年には同じ手口の横山ゆかりちゃん事件が発生したのだ。

しかし、事件は再発した。菅家被告に高裁の判決が下った2ヵ月後の’96年7月7日、足利市に隣接する群馬県太田市のパチンコ店で、横山ゆかりちゃんが忽然と消え、いまだに行方不明なのだ。(2002年9月現在、ゆかりちゃんは行方不明のまま、事件の解明は何の進展もみせていない。<支える会・注>)

 M・MちゃんとH・Yちゃんが失踪したのもパチンコ店。足利市内から、ゆかりちゃんが消えたパチンコ店までは車で20分の距離だ。大田署幹部がいう。「この辺には未解決事件が多いんだ。県境が入り組んでるだろ。県警同士の縄張り意識で、重要な捜査情報は教えない。頭の良い犯人は俺たちの急所を知っていて、県境をまたいでいて悪さをするんだ。」

 太田市と同じく足利市に隣接する群馬県桐生市でも、’83年に遺体で発見されたN・Kちゃん(12)殺害事件が未解決。太田市に隣接する群馬県尾島町で、87年にO・Tちゃん(8)を殺害した犯人もいまだに捕まっていない。

 ゆかりちゃん事件では、失踪直前にゆかりちゃんが、200人ほどの客や店員の誰もが見覚えのない男と会話する姿が、パチンコ店の防犯カメラに捉えられていた。大田署はこの男を重要参考人にあげている。児童を対象とする性犯罪について、警察庁の研究論文に次の一説がある。

「性犯罪の被疑者については、同じような手口で繰り返し犯罪を敢行する蓋然性が非常に高い」

 菅家被告を犯人とする自白とDNA鑑定が破綻したいま、ビデオの男が、真犯人として浮かぶ。

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*1:引用時挿入

*2:これが誹謗になると信じる思考回路が理解しがたいが。