自公、復興実施本部に不参加へ 党首会談で
自民党の谷垣禎一総裁は10日朝、都内のホテルで公明党の山口那津男代表と会談した。菅直人首相と国民新党の亀井静香代表が提唱する与野党幹部参加型の復興実施本部に参加しない方針を申し合わせた。政府の復興構想会議への出席も現時点で困難との認識で一致。衆参両院に東日本大震災に対応するための特別委員会の設置を求めることを決めた。
会談には自民党の大島理森副総裁、石原伸晃幹事長、公明党の井上義久幹事長らが同席。石原氏は会談後の記者会見で、復興実施本部について「権限と責任が不明確だ」と強調した。谷垣氏は特別委について、浜岡原子力発電所の停止などの問題をただすほか、復興基本法案などの審議の場とする考えを示した。近く各党に提案する。
党首会談では自公両党間で基本法案に反対し、対案提出を検討することで一致。今年度第2次補正予算案について6月22日の国会会期を延長してでも今国会提出を要求する方針を確認した。