春に食べたい かんたん料理
何でもランキング
具材アレンジも自在に
「NIKKEIプラス1」で連載中の「かんたん美味」はシンプルな材料で手軽に作れるおいしい一品を紹介している。今回は過去4年間で掲載したレシピのうち、春に手に入れやすい食材を使い、短時間で調理できる料理を選出。その中から読者が実際に作っておいしいと感じたものをランキングした。
1位は「キャベツのオイスターソースいため」。多くの読者が理由として挙げるのがオイスターソースを使っている点だ。「キャベツの甘みがオイスターソースでこんなに引き出せるとは思わなかった」(50代男性)との声が相次いだ。
オイスターソースを使う料理では4位に焼きそばも入った。オイスターソースは使い道がわからず余ってしまう家庭も少なくないようで「ソースの賞味期限が迫っており、いい利用方法を探していた」(50代女性)という声もあった。
主菜として人気だったのが2位の「豚肉のみそいため」。共働き家庭などが忙しいときに作るというケースが目立った。「料理経験のない夫でも手軽にコクのある味付けができることに感動した」(20代女性)など料理が苦手な人でも気楽に作れる点も評価された。
休日の昼食に便利な料理として、チャーハン類が2つ入った。3位の「卵チャーハン」には「ごはんがパラパラの本格的なチャーハンができた」(40代男性)という声が集まった。卵がごはんを薄く包むことでごはん粒同士がくっつかず、パラパラになりやすいという。
具材や調味料を独自に追加している読者も多かった。1位のキャベツのオイスターソースいためでは「少しみそを加えてとろみを付けている」(50代女性)、2位の豚肉のみそいためでは「ピーマンやキノコを加えてボリュームアップし、野菜不足も解消している」(50代男性)。「かんたん美味」をベースにしたアレンジ料理が楽しみにもなっているようだ。
便利な手作り調味料も
手早くおいしい料理を作るにはどうしたらよいか。ベターホーム協会がすすめる方法の一つが、和風の手作り調味料だ。しょうゆ100ミリリットルと砂糖大さじ2、みりん大さじ1を合わせて煮立てる。煮もののほか、酢を加えるとポン酢、だしで薄めるとめんつゆになる。ウスターソースやカレー粉も使い勝手がよく、様々な香辛料が入っているので手軽に味をプラスできる。
調理手順の無駄もなくす。まな板を何度も洗わずに済むよう、野菜など汚れないものから切る。ゆでる際はあくや色が出ないものを先にし、同じ湯を使う。キノコやピーマンなど皮むき不要の野菜を使うのも手だ。
調査の方法 2007年4月~11年3月に掲載した「かんたん美味」のレシピのうち、読者などからの反響の大きかった30品目をベターホーム協会が候補として選定した。その際、おかずになり、短時間(原則として15分以内)で作れ、主にこの時期に一般的に入手しやすい食材を使ったものを優先的に選んだ。飲み物やデザートなどは候補から除いた。
この30品目を候補に、日本経済新聞の読者で構成する「日経生活モニター」に3月下旬、インターネットで調査した。読者モニターには実際に作っておいしかったものを5つまで挙げてもらうなどして、ランキングした。有効回答は656。
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