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デニス・ホッパーが死んでしまった

それにしてもデニス・ホッパーが死んでしまうとは。数週間前に、ある映画イベントに出席するかどうかというニュースがあってその中で「がんで余命わずか」のように書かれていたので、覚悟はできていたけれど悲しいことに変わりはない。

でも74歳というのは案外お年だなあ。1936年生まれで、1969年の「イージー・ライダー」のときもう33歳。そうなんだ。20代だと思い込んでいた。「地獄の黙示録」は1979年、43歳。「ブルーベルベット」で青筋立てて「俺を見るな!」と怒っていたのが1986年、50歳。「スピード」が1994年、58歳。うわー、思った以上に年を取っていたんだな。フィルモグラフィを見ると「理由なき反抗」(1955年)や「ジャイアンツ」(1956年)、「OK牧場の決斗」(1957年)にも出ていたというのだから、そう考えるとやっと納得がいく。

ドラッグでメタメタになっていたのは70年代で、「ブルーベルベット」で復活したというのも自分の印象とはずれがある。知っているようでいて、案外ちゃんとは知らなかったのだな。

デニス・ホッパーは90年代には「スーパーマリオ」に出たり、入浴剤のCMで「アヒルちゃ〜ん」なんてやって、案外仕事を選ばないのだなあという時代があった。ちょうど「トゥルー・ロマンス」に出てクリストファー・ウォーケンとすばらしいかけ合いをしていたころで、自分の映画趣味が進んだ時期とあいまって一番いい感じだったように思う。

独特の雰囲気がある、なんとも不思議な俳優だった。

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