対中国ODA、大幅削減見送りへ 12年度は実質7.6%減
政府が中国向けの2012年度の政府開発援助(ODA)予算について、11年度比で実質7.6%減らし、42億5千万円とする方向で調整していることが分かった。前原誠司前外相時代には中国の経済成長を理由に大幅削減を検討していたが、小幅にとどまる見通しだ。
名目上の来年度予算は36億5千万円と同9億5千万円減(20.7%減)とする方向だが、中国の官僚を対象にした日本留学支援予算の6億円分は、一般予算に付け替える形で維持する。援助計画の大部分を占める環境事業や衛生面に関する事業の大半も継続する方向だ。