Mac:VPN(仮想プライベートネットワーク)は安全性確保のための優れた手段です。OS X は標準でVPN機能が搭載されています。ただし問題は、マシンの起動時にVPNに自動接続してくれないこと。また、何らかの理由で接続が一度切れると手動で再接続しなければなりません。

AppleユーザーのためのQ&Aサイト「Stack Exchange」に、この問題を解決してくれるApplescriptが投稿されていましたのでご紹介します。

 AppleScriptエディタ(「アプリケーション」>「ユーティリティ」)を開いて、以下のコードを貼付けます。コード中の「VPN University」のところは自分が使っているサービスに置き換えてください。

on idle

 tell application "System Events"

  tell current location of network preferences

   set myConnection to the service "VPN University"

    if myConnection is not null then

     if current configuration of myConnection is not connected then

      connect myConnection

     end if

    end if

   end tell

  return 120

 end tell

end idle

120809-mac-vpn-saveapp.jpg

コードを貼り付けたら、スクリプトをアプリケーションとして保存します。そのとき「Stay Open(実行後、自動的に終了しない)」のチェックボックスをオンにしておきます。これで、カフェ自宅(英文記事)でVPNを使っている時に、何らかの理由で接続が切れても、自動で再接続してくれます。

120809-mac-vpn-plist.jpg

また、スクリプト実行中にDocアイコンを隠したい場合は、以下の設定を行ないます。

アプリアイコンを右クリックして、「Show Package Contents(パッケージの内容を表示)」を選択。「...Contents/info.plist」とたどって「info.plist」を開きます(plistを開くには『Xcode』ツールか、そのほかのPlistエディタが必要です)。

120809-mac-vpn-additem.jpg

(Xcodeなら)メニューから「Editor > Add Item」を選択。plistにアイテムを追加。

120809-mac-vpn-option.jpg

「Application is agent (UIElement)」の値を「YES」にします。

あとは、このアプリをMac起動時のログイン項目に追加しておきましょう。このApplescriptはMountain LionでもLionでも動作します。VPNを快適に利用するために、ぜひお役立てください。

Auto connect VPN upon login/boot | StackExchange via One Thing Well

Thorin Klosowski(原文/訳:伊藤貴之)