シャープは8月28日、無線HDMI送受信ユニット「VR-WH1」を発表した。発売は8月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は35,000円前後。

無線HDMI送受信ユニット「VR-WH1」の送信機(左)と受信機(右)

VR-WH1は、同社の液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」シリーズとさまざまなAV機器とをワイヤレスで接続するためのオプションユニットだ。電波は、他の無線機器との混信が少ない60GHz帯を使用。10~28ギガビット/sのレートで、無圧縮で信号の伝送を行うことで、高音質・高画質を実現。また、遅延も2ms以下に抑えられている。最大到達距離は約10mだ。ただし、使用している周波数が高いために直進性が高く、同室内での通信に限られる。

製品は、送信機と受信機で構成されており、送信機側には、4系統のHDMI端子を備えている。HDMI端子のうち1系統はMHL入力に対応しており、スマートフォンなどを接続することが可能だ。また、複数のAV機器をHDMIで接続した場合に、メイン画面1つと、それ以外の子画面に分けて表示する「2画面表示」「4画面表示」機能も装備している。

受信機は壁掛けタイプとなっており、1系統のHDMI端子を装備。ここからAQUOSを初めとする液晶テレビやプロジェクターなどの映像機器にHDMIケーブルで接続することになる。なお、製品にはHDMIケーブルは付属していない。接続できるテレビはAQUOSに限定されるわけではないが、HDMI CEC(「ファミリンク」など)に対応していない場合、音声や映像の通信ができない場合がある。

サイズは、送信機がW170×D120×H30mmで、受信機がW99×D36×H28mm。重量は、送信機が約330gで、受信機が約85g。電源は、送受信機ともDC12Vで、専用のACアダプターが付属する。