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初音ミクがNHK交響楽団と共演し「ハジメテノオト」を熱唱すると…クラシック業界の危機感が夢の共演を実現させた

【TVチェック】初音ミクがNHK交響楽団と共演し「ハジメテノオト」を熱唱すると…クラシック業界の危機感が夢の共演を実現させた
【TVチェック】初音ミクがNHK交響楽団と共演し「ハジメテノオト」を熱唱すると…クラシック業界の危機感が夢の共演を実現させた
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 今年、創立90周年を迎えるオーケストラ「NHK交響楽団」が、バーチャルアイドル「初音ミク」と共演を果たす。伝統あるオーケストラと新進気鋭のボーカロイドという、ある意味対極の両者がコラボする様子は、4月9日午後10時半からの「N響 CLASSICS×POPS with SPECIAL ARTISTS」(NHK総合)で放送される。共演の理由には、クラシック業界が抱える「危機感」があった。(本間英士)

ボーカロイド支持率はすごい

 「クラシックファンは全体的に高齢化する一方、若い子がクラシックに触れる機会が少ないんですね。より新しいオーケストラの形を作るためには、子供たちに人気の初音ミクさんにご登場いただきたいな、と。クラシックファンを増やすためには、これくらい未来志向でいった方がいい、という思いがありました」

 演出を務めた佐渡岳利エグゼクティブプロデューサー(EP)は、共演の狙いについてこう語った。

 「紅白歌合戦」や「MUSIC JAPAN」など、数々の音楽番組を手掛けた大物プロデューサー。その佐渡EPから「若い人たちのボーカロイド支持率はすごいですよ」と言われると、説得力がある。確かに、動画配信サイトにおけるボーカロイドの存在感はすごいし、カラオケに行くとボーカロイド曲の増え方にびっくりする。

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