【年末企画】2010年のスマートフォンをまったりと振り返ってみる〜iPhone 4の光と影!?(ライター・えど編)
iPhoneにiPadにAndroid...2010年あなたの心に残るスマートフォンはどれ?

どうも、S-MAXでライターをさせていただいております「えど」と申します。さて、もうすぐ2010年も終わりを迎えようとしています。2010年はiPhoneの普及やAndroid端末の大量リリースで、日本でもスマートフォンが広く受け入れられた年と言えると思います。そんな2010年に登場したスマートフォンの数々を、超個人的な思い入れで振り返ってみたいと思います。

iPhone編〜iPhone 4の光と影

良かれ悪しかれ、近年のスマートフォンについて語るときに、AppleのiPhoneは外すことが出来ません。2010年は6/24に最新モデル「iPhone 4」が発売され、当初は予約してもなかなか手に入らないほどの大ヒットとなりました。筆者はソフトバンクオンラインショップで予約をしたのですが、届いたとか届かないとかのネット情報を一喜一憂しながら見ていたのを思い出します。

【2010年はiPhone 4(手前)が大ヒット。奥はiPhone 3G】
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セールス的には大成功だったiPhone 4ですが、すべてが順風満帆だったというわけではありません。個人的に印象深かったのは、ボディの左下を握ると電波の受信感度が悪くなるといういわゆる「Death Grip」問題。

「他社スマートフォンでも同じことが起こるとWebサイトで訴える」「アンテナ表示の1〜3本目を長くする」「端末に直に手が触れないようケースを配布する」といったAppleの斜め上な対応もなんとも趣深い物がありました。筆者も自宅で「手を離すとバリ5、握ると圏外」という事象に悩まされ、ケースを装着せざるを得ない事態になりました。今でもiPhone 4はケースを付けないのが最も美しいと思っていますが。

iPad編〜docomoとSoftBankの綱引きが印象的

Appleからはもう一つ、iPhoneのOSを利用したタブレット端末「iPad」が4月(日本では5月)に発売されました。iPadをきっかけに、各方面の電子書籍への取り組みが活発になり、最近リリースされたSonyの「Reader」、SHARPの「GALAPAGOS」などの電子書籍端末へつながっていったと言っていいでしょう。

【iPadはまさに「大きなiPhone」としてタブレットPCの市場を拓いた】
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iPadについては当初どの電話会社のSIMカードも使える、いわゆるSIMフリーの状態で販売されるという観測から、docomoがiPad向けSIMカードを提供すると発表しましたが、実際に発売されてみると見事にSoftBankのSIMカード以外使えないようにSIMロックされていたという、両社のAppleに対する立ち位置を象徴するような出来事が印象的です。今でもAndroidの製品発表会で「iPhone、iPadの優位は変わらない」と言ってしまうSoftBank、2011年もAppleとの蜜月は続くのか注目したいところです。

Android編〜「健気なドジっ娘」Xperiaと「薄幸の美女」Desire

2010年はiPhoneの対抗軸として、Googleの携帯電話OS「Android」を搭載した端末が大きくクローズアップされた年でした。4月にdocomoから「Xperia」、SoftBankから「Desire」が発売され、その後も「GALAXY S」「GALAXY Tab」や「Desire HD」などの海外端末、おサイフケータイやワンセグに対応したKDDIの「IS03」などの国産端末が続々とリリースされました。

【2010年のAndroid躍進の端緒となった「Xperia」(左)と「Desire」(右)】
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個人的に興味深いのが「Xperia」と「Desire」の両極端。まず「Xperia」は開発タイミングの悪さから一世代古いOS(Android1.6)を搭載してリリースされ、開発タイミングの悪さからタッチパネルがマルチタッチに対応せず、11月にやっとAndroid2.1にアップデートしたときには周りは既にAndroid2.2が主流になっていたという、なんとも周りの空気を読めない「ドジっ娘」な雰囲気。しかしそんな状況とは別の話として「docomoユーザーに与えられたiPhone以外の選択肢」としてXperiaはヒット端末となり、Androidが世間に認知されるきっかけとなったのは間違いないところでしょう。確かにOSの進化や技術トレンドには乗り遅れてしまいましたが、めげずにAndroidの普及という大役を果たしたXperiaに、健気さのようなものを感じずにはいられないのです。

一方で、SoftBankから発売されたHTC Desireシリーズは「薄幸の美女」、物はいいのに注目されないといった印象でした。Desire(X06HT)は同時期発売のXperiaよりOSのバージョンも新しく、実用的な性能も優れていたのに、有機ELディスプレイの部品不足から出荷数が極端に少なく、またSoftBankがiPhoneをイチオシし続けたため、Desireはあまり注目されず。部品不足を解消するためにディスプレイを液晶に変更したモデル(X06HTII)が発売された時には既に冬モデルが発売されようかという10月になってしまっていました。さらに11月に発売された後継機Desire HD(001HT)は、この冬のAndroid端末の中でもトップクラスの性能を持っているのに、ワンセグやおサイフケータイといった飛び道具を持ったSoftBankのGALAPAGOS(003SH)や他社のAndroid端末の影に隠れてしまいました。IS03やGALAXY Sが売り切れている店頭に貼り出された「Desire HD在庫あります」というポップからは微妙な哀愁が漂います。Desireシリーズはもっと人気が出てもいい端末だと個人的には思うのですが。

総括〜スマートフォンはドラマだ!

こうやって2010年のスマートフォンを振り返ると、端末そのものもさることながら、その端末にまつわる悲喜こもごもの出来事のほうが強い記憶としてよみがえってきます。そう、スマートフォンはドラマなのです(キリッ)。2011年もたくさんのスマートフォンが登場し、そこからたくさんのドラマが生まれることでしょう。そんな2011年の新しいドラマを楽しみにしながら、2010年を締めくくりたいと思います。ではみなさんも良いお年を!



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