「憂鬱でなければ仕事じゃない」は

中身に関する反響が非常に多くて、

売れているだけでなく、よく精読されて

いると実感します。

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渋谷ではたらく社長のアメブロ-未設定

なかでも、見城社長の言葉

『他者への想像力をはぐくむには、恋愛しかない』


という言葉は若い人たちにとって
特に重要だと思います。
意図をよく理解せず言葉だけを聞くと

気恥ずかしく感じるかも知れませんが、
「他者への想像力」は「仕事人としての成長」

そのものであり、私がまえがきにも書いた、
企業社会で生きていく上で、他者への想像力は
何が無駄で何が大切かを判断する基準
となるからです。


他者への想像力はあらゆる仕事の

原点になります。

商品を企画していれば、
消費者の立場になりきって
何が必要か考え、営業をしていれば、
顧客の立場になりきって考えると
答えが見えてきます。
また、上司を動かすときには
上司の立場に立って考えてくれる人
が優秀で、部下を動かすときは
部下の立場に立って考えてくれる人
は良い上司です。
名著「人を動かす」(カーネギー)にも、

人の立場に身を置く大切さが繰り返し

出てきます。
人は相手に自分を解ってもらえたと思うと、

相手のためになろうと考えるものです。


人の立場に立てる力は、すなわち

「他者への想像力」です。

前の記事に社長は小さなことにくよくよする

と書きましたが、もちろん何でもかんでも

くよくよしている訳ではありません。

私の立場を想像してくれるならば、
「ブログやTWITTERに書いてくれ」

という宣伝の御願いされてそれに
応えたら、お礼くらいは欲しい。

何故なら立場上、書く内容には
全てそれなりの責任を負っているし
ただの宣伝記事ばかり書いたら
読まれなくなるので、会社の宣伝を

したいときも伝え方を工夫しながら
書きます。だからこそアクセス数を
維持しているのです。

なので気軽に頼まれても、その人が

考えるより実は結構大変なのです。
逆に「ご飯をご馳走になった」

ということは私にとっては大抵の場合は

たいしたことでは無いので、

あまり恐縮されたりお礼をされても
困ります。

相手の立場に立てないと、
特に日本の社会では何が礼儀正しくて、
何が失礼にあたるのかすら判断するのは
難しいです。
それを自分で判断できないと、

やがて萎縮し、型にはまった人になって
しまいます。



社長の立場をいきなり理解しろと

言っても若い人には無理だと思いますが、

想像力はすぐに身につくものではなく、

生きる過程で徐々に育っていくものです。

相手の立場に立てる、

すなわち他者への想像力に磨きが
かかれば、何が無駄で何が大切かを

判断できるようになると思います。

その判断ができるようになれば、
企業社会を生きていく上で、

組織の中で個性を失い、
社会からはみ出さないよう保守的になり

つまらない人にならずに済み、

その上で、礼儀や敬意を忘れず

心のこもった仕事をする人になれると思います。


見城社長は、恋愛という、
相手は自分にとって唯一無二の存在である

そのような切羽詰まった状況下で

他者への想像力は育まれると

仰ってます。

そこで、自分の強い思いだけでは

どうにもならないことに気づき、
相手の気持ちを分かったときに

初めてうまく行くことを知らされるのです。




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