自分の所属する世界を繋げるか繋げないかで迷う感覚

『斬(ZAN)』 未だにネットではバーチャルとしてしか使えないと思っている」を読んで。(via 明日は明日の風が吹く

ネットを現実と分けて使うスタイルの話。



私自身は今のネットの前段階だったパソコン通信の頃からオフ会に参加してたり、現実の知り合いにネットハンドルバレする、なんてのをもう15年ほど前に経験済だったりするので、ネットと現実をリンクさせて使うのに今更抵抗感はほとんどないのだけれども、それでも何がなんでも積極的に繋げて行こう!おー!みたいな感覚はない。


現に、今の職場の人にネットでの活動を話した事はないし、まあ何かのきっかけでもない限り自分から積極的に話すこともなさそう。


なぜかと考えると、趣味がネットだからじゃないかと思う。他に趣味があって、そのことをネットを使って幅を広げる。だとか、そこから趣味仲間と交流するとかあれば、リアルからの繋がり重視になるでしょう。

 でも、ネットでの交流が趣味だと、それ以上に広がりようが無いんだよな。バーチャルで十分じゃん。ネットで繋がっている交流が楽しいのだから、リアルで会ったりする必然性が無い。

『斬(ZAN)』 未だにネットではバーチャルとしてしか使えないと思っている

ネットでの交流が趣味だけど、そこで交流してる人達と会ってみたいと思いますよ。まあ、ネット上の交流、バーチャルな交流だけでも十分に面白いんだけども、そこで面白くやりとり出来る人なんだから実際に会ってみたい。


自分の所属する世界同士を繋げるかどうか


こういうネットと現実とを繋げたいと思うか、そうでないかという感覚は、ネットで活動してるときのペルソナと現実で活動してるときのペルソナがどれくらい離れてるかって所によるのかな。いや、単純に距離の問題ではなくあえて交流の輪を広げなくても構わないと思うペルソナ、活動してる場所がある、ってことか。



この、自分が持っているいろんなペルソナ、顔、同士を繋げたく無いというのは「ネットと現実」みたいな分かり易い別れている世界同士だけではなく、例えば職場の知り合いに休みの日のオフのときに街中でばったり出会ったときのなんとなく気まずく感じる感覚とかがも似た様なもの。あれも、職場での自分とオフのときの素の自分をリンクさせたくないって所から来てる。



多くの人は自分が所属しているあちこちの場所、コミュニティで、それぞれの中での自分を演じている。家庭、近所付き合い、学校、職場、ネット、親戚などなど。



ネットでの活動がハンドルを名乗って現実とは直接リンクしないものだった時代から、実名を使って使ったり現実とのリンク度が高いSNSなどが普及するにつれて、今までは自分の中で別々に別れていたコミュニティ同士がどんどんリンクしていく時代になった。

自分の中のいくつものペルソナ(それぞれの所属している場所ごとの顔)を繋げる、繋げないは個人の自由意志だけど、一旦繋いでしまったら繋がってなかったときには戻れない。だからこそ、繋ぐことに慎重になる人も多いのだろう。


意図せずネットと現実が繋がった後


私が大学の研究室でネットで使ってるハンドルがバレたときには、しばらくはその話をネタにされましたが、まあ、ネタにされる以上に困ったことはありませんでした。普段から結構ネットで活動してるときのような感じで現実も生きてたので、それほど突っ込むギャップが無かったという話ですが。

別にネットの活動と自分の現実が繋がったからといって、後々までそれを引っ張られることも無かったかな?だいたい、ネットで何かを活動してる(ブログだったり何かのサービスのアカウントだったり)がバレても、最初こそ盛り上がって話題にされますが、人の噂も75日、しばらくするとすっかり忘れ去られます。



自分に興味をもってくれてる人なんかは、たまーにこのブログとか覗いてて、現実で再会したときとかに「最近、○○なこととかしてるみたいだね」とか話振られたりしますが、それはそれで結構便利です。