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30日で人生を変える「続ける」習慣』(古川武士著、日本実業出版社)の著者は、まず冒頭で「このうち、1つか2つは、あなたがかつてチャレンジし、挫折してしまった「習慣」ではないでしょうか?」と問いかけます(2ページ)。たしかに思い当たることはいくつかあります。誰しもなにかを続けたいと思っているものですが、実際に続けられるのはほんのひと握りの人たちなのですから。

しかしダイエットであれ禁煙であれ、あらゆることを「習慣化」する力(=続ける習慣)を身につけることでハードルを乗り越えられると著者は主張します。そしてそのためには、3つのステップを踏まえることとその対策が大切なのだとか。要点をチェックしてみましょう。■ ステップ1 反発期【1日〜7日】 ── やめたくなる(65ページより)

この期間には、次のような症状が表れるそうです。

  • すぐにやる気が落ちて三日坊主に終わる
  • 計画に無理があって途中であきらめてしまう
  • 日がたつごとに行動が億劫になっていく

この時期は続けることがとにかく苦しいのですが、逆にいえばここを乗り越えれば4割は成功したも同然だといいます。そして、反発期を乗り越えるための対策は次のふたつ。

1.ベビーステップで始める(72ページ)

「赤ちゃんの一歩」という意味で、つまりは「小さく始めましょう」ということ。

2.シンプルに記録する(81ページ)

記録すると、客観的に分析できるうえに行動にムラがなくなり、モチベーションが上がるそうです。


ステップ2 不安定期【8日〜21日】 ── 振り回される(89ページより)

この期間にみられる症状は以下のとおり。

  • 決めた時間に予定が入ってサボってしまう
  • 残業やプライベートの予定で行動にムラが出る
  • 天候や急な予定で行動できない日が続く

そして乗り越えるためには、必要な3つのステップは以下の通りだといいます。

1.パターン化する(93ページ)

日時、内容、場所をパターン化することで、リズムがついて忘れにくくなるといいます。

2.例外ルールを設ける(99ページ)

イレギュラーな出来事が起きたときの対応をルール化しておくと、柔軟に対応できるようになるのだとか。

3.継続スイッチをセットする(105ページ)

これは「継続の工夫」のこと。自分にご褒美を用意するなど、自分にとって効果的な「継続のツボ」を利用するというわけです。


ステップ3 倦怠期【22日〜30日】 ── 飽きてくる(111ページより)

誰しもが直面する倦怠期には、「次にチャレンジする習慣を考えてプランを作っておくこと」が大切だといいます。こうすれば、いまの習慣を身につけたあとに次の山を目指すことができ、よい習慣が連鎖的に増えていくのだとか。ポイントは、次の2点です。

1.優先順位をつける(125ページ)

自分にとってもっとも効果的な習慣を選び、優先順位の高い習慣を選ぶといいそうです。

2.計画しても実行しない(125ページ)

欲張ると挫折の原因になるので、あくまで一度にひとつの習慣を身につけることが原則。いまの習慣を終えたあとにスタートするための計画を立てることにとどめておくべきだといいます。


本書にはこれ以外にも、「続ける」ための手段が数多く紹介されています。続けられずに悩んでいる人は、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。

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(印南敦史)