世界最大級のジャズ専門店−が謳い文句の「diskunion JazzTOKYO」(東京・お茶の水)が昨年11月のオープン以来、大人のファンにウケている。新品・中古のCDからLP、DVD、書籍まで、ジャズに関する膨大な商品を一堂に集めた店内は壮観だ。
ビルの2階、約330平方メートルの売り場に新品CD約1万5000枚、中古CD約2万枚、LP約2万枚が並ぶ。在庫を合わせれば約10万枚。平日の午前中からお客さんが続々来店し、熱心にお目当てのものを探すさまは、音楽ソフトをダウンロードすることなど想像もしなかったひと昔前をほうふつさせる。
「本当に音楽を好きな人たちは、デジタルだけでは飽き足らず、今もパッケージ(CDやLP)を買っています」と話すのは統括責任者の塙耕記さん。団塊世代を中心とした昔からの顧客の中には、1枚10万円以上のLPを買う人もかなりいるという。店頭には35万円以上の値段が付いたLPもあった。
秋葉原に近いこともあって外国人客も増え、「世界最大級」の専門店は国際的にも少しずつ認知され始めている。(電)03・3294・2648。