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ガルパンと4DXの相性がベストだったわけ

ガールズ&パンツァー」劇場版、4DXを見てきました。
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4DXとは、簡単に言うとアトラクション型映画のこと。
乗り物のように椅子が揺れ、劇場に風が吹き、スモークがたかれ、雨が降り、水しぶきを浴び、においがする映画館。
 
見てきて思ったのは、とにかく「劇場版ガルパン」という作品と4DX形式はあうな、ということ。
多分TV版でもここまではマッチしない。劇場版だからこそ、4DXの仕組みとピッタリはまってました。
 

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どこが相性いいかって、ぶっちゃけストーリーがあんまりないところです。
ガルパン劇場版は、ほんとストーリーを削いで削いで極限まで削いで、とにかく「戦車戦見ろ!」っていう映画。
一応「やっぱり大洗女子は潰すからだめー」っていう展開が入りますが、まあそんなに深みはない。
前半のエキシビションマッチと、後半の大学選抜チーム戦を描くことに注力しています。
 
4DX見ている側としては、揺れたいんですよ。体感したいから来てるんですよ。
4DX見に来ているようなガルパンおじさん猛者は、ストーリーどころかセリフ全部頭に入っていると思います。そうじゃなくてもストーリーは大して驚くところは今更無い。
戦車を体感することに神経を集中できます。
(そういう意味では、初見向きではない)
 
とにかくアクション映画向きのシステム。(マッドマックスとか)
ガルパンの「とにかく戦車と女の子描くからね」という部分に最高にマッチしていました。
 
一応、西住まほ・みほ姉妹の愛情という大きなテーマは映画にあります。
ただこれは、会話ではなく戦闘シーンをもってして表現されているので、やっぱり4DX向き。
 

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もう一つの理由は、戦車は常に揺れ続けているということ。
大半が戦車の上に乗っている映画です。
エンジンがかかっていれば、停車していても、揺れるじゃん。
だから戦車降りてる時以外、ほぼほぼずーっと椅子が揺れていたと言っていい。
 
これがまた几帳面で、戦車ごとに揺れが違うんですよね。
ぼくはそれぞれの戦車に実際に乗ったらどう揺れるのか経験していないので、正しいかどうかは判断できないよ。
でもアメリカ戦車とイギリス戦車とロシア戦車とドイツ戦車と日本戦車その他は、ぜーんぜん違う。種類ごとに違う。
日本戦車はほんっとガタピシ揺れるんだなあと、痛感いたしました。
 
走行すると、なおのこと振動が変わる。
ほんとに全部違うので、かなり驚かされます。
 
途中で自動車部がドリフトするシーンがあって、あー車のドリフトの方が4DXに合う部分あるかもなーと楽しんでいました。それはそれで絶対面白い。
けれども戦車の重厚な揺れは、おそらく他の形では味わえない。
戦車は特に前進と停止の際に前後に大きく傾ぐので、それが再現されていてワクワク。
 
レオポンさんチームはやたらなめらかに走ってた気がするんだけど、これってやっぱ改造してるからなのかな?
ヘッツァーはめっちゃ揺れた。4号は揺れない。
 

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もう一つ、ガルパンは深刻じゃない。
4DXの効果は「体感」のためにあるので、どんなシーンでも一応は使えるはず。
ただ、やっぱ「楽しかったー!」って終わるために造られていると思うんですよね。あんまり悲しく切ない映画向きじゃない。
 
たとえば、プラウダ校のノンナとクラーラとニーナが、身を挺してカチューシャを助けるシーン。
シリアスな音楽とともに、カチューシャのショックが描かれます。
4DXでは振動と共に、劇場にしとしとと雨が振り続けます(ていっても小雨みたいな感じ)。
切ないですね。
 
でもさ、プラウダのあのシーンって別に、死ぬわけでもなんでもないのよね。
ぐっとくるシーンと受け取っていいんだけど、壮大なギャグともとれる。だってラストシーンで、怪我一つなくひょこっとノンナたち待ってたし。
 
そういう、ギャグなのかシリアスなのかわかんないけど、なんか情が動くし、後から考えたらおおげさじゃん!みたいなシーンが、4DXの見せ方に、うまくあってます。
継続高校の3人組出る度にそよ風が吹いてくる、楽しい継続一家っぷりは、笑っていいと思う。
ハッピーエンドになるのは100も承知だからこそ、どんな演出だって笑えちゃう。
 
もしかしたらダージリンさんのシーンで紅茶の匂いしていたのかもしれないけど、ぼくは鼻がそんなに鋭くないのでわかりませんでした。
お風呂の匂いもわからなかったけど、女子高生とお風呂に入る疑似体験ができるのはすごい。
 

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以降、感想。
 
4DXと極上爆音のガルパン劇場版常設映画館作ったら、儲かると思った。
いやそのくらい、アトラクションとしての質は最高です。
 
どうしても、4DX用に作った映画じゃないので、カットが短くて、せっかく動いたのにすぐとまっちゃった、みたいなシーンはあります。
あとやっぱり、中盤のストーリーシーンは全然動かない。
 
このへんを調節して、「ガルパン・ザ・ライド」を作ってユニバーサル・スタジオ・ジャパンとかに置けば、いけるんじゃないですかね?
USJの「スパイダーマン」がちょうど同じようなシステムを、カートに乗って動かしながらやって大ヒットしたのだから、いけるいける。
(ただし、スパイダーマンのように、ものすごい落下するみたいなシーンはないので、抑えめなのは事実)
 
大洗に何かしらでお金がはいって、それで4DX上映館作っちゃって、劇場版と、4DX用オリジナルガルパン、TV版アクションシーン総集編あたりをループさせたら、あっという間に元取れるくらい人くるんじゃないかな?
ってくらい面白いです。
ずーっと乗ってたかった。
 

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だってさー、ぼくらは戦車に乗りたかったわけじゃん。
だからガルパン好きなわけじゃん。
そりゃ、戦車の振動感じながらグイグイとんだりはねたり砲弾撃ったりドリフトしたりしたら、楽しいに決まってるよ。
着弾の揺れも楽しいけれど、弾がかすめていくシーンがワクワクする仕組みでした。
 

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MVPはカルロ・ベローチェ。映画を見ていた人なら「だよねー」と思うジェットコースターっぷり。
ありとあらゆる4DXの仕組みを駆使しまくっていたのがこいつ。優遇されまくっていました。
軽くて飛び回るから、というのの他に、機銃がいい仕事してます。
 
次点が、聖グロリアーナのローズヒップのクルセイダー。
あいつほんと落ち着きないのな!
戦車の動きにキャラの個性が出ているアニメですが、まーダージリンさんの戦車とローズヒップの戦車の動きの差があることあること。
ローズヒップが出ているシーンは大体いやな揺れ方します。
多分ローズヒップが、運転手の背中を足でガンガン蹴ってるんでしょう。
ローズヒップ出ているシーンでポップコーン食べたらこぼすぞ。
 

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4DXといえば揺れ、というとこはある。
けども、真髄は、風かも。
 
戦車が走り抜けると、会場中に風が吹きます。
このスピード感ったらない。
人の体は風を感じると動いているように錯覚するので、そこをうまくついてきます。
もちろんスピードによって変わる。
 
戦車の中にいたら風なんてうけない?
そこはそれ。感覚だから。
 

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あとは、ボコミュージアムの4DXの使い方は、頭おかしいと思いました。
そこなの!?
 
なお、4DXの会場は特殊なカーボンでできているので、砲弾が飛んできてもめったにケガはしません。
 
 
 
 
 
 
終わり。

ガルパンFebri
遊技機『ガールズ&パンツァー』ボーカルミニアルバム「音楽道、はじめました!」