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電話中の居眠りではからずも自殺を止めてしまったヘルプラインの牧師


スウェーデンで「精神的に不安定な状態にある」と自覚した自殺志願者の男性が深夜にヘルプラインに電話したところ、切々と苦悩をうったえるうちに当番の牧師が眠りに落ち、電話の向こうからいびきまで聞こえてきたため、それまでの落ち込んでいた気分が怒りでかき消され、自殺はひとまず置いてヘルプラインに苦情を述べることにしたそうです。

詳細は以下から。Helpline priest falls asleep during suicide call for help - Telegraph

自殺傾向のある44歳の男性が、金曜日の午前2時ごろに「精神的に不安定な気がする」と言って緊急ヘルプラインに電話したところ、電話はスウェーデン国教会の当番牧師に転送されました。通話を始めて5分ほどで、男性は独り言を言っているような気がしてきたそうです。

「メモをとっているのかもしれないと思ったので、『メモをとっているのか?』と聞いたところ、電話の向こうで深い息が聞こえ、それから牧師が目を覚ましたのがわかりました」と男性はカルマルの地元紙Barometernに語っています。

しかし、牧師の意識は長くは続かなかったようで、牧師から反応が無いままさらに数分間もどかしい会話を続けたのち、男性は電話を切りました。


幸運なことに、この男性は牧師の仕打ちに落ち込むよりはむしろ腹を立て、自殺願望を捨てることができたのですが、「電話の最中に牧師が眠りに落ちるのは、許されないことです。助けを求めて電話をかけた人に対して、してはいけないことです。わたしはひどい気分で、自殺するつもりでしたが、なんとか分別を取り戻して、電話したのです。牧師の態度には本当にがっかりしました」とヘルプラインに対する失望を語っています。

ヘルプラインで電話を担当するスウェーデン国教会の当番牧師をとりまとめるMonica Eckerdal Kjellstroemさんによると、牧師が電話中に眠ってしまったのはこれが初めてではないとのことで、「あってはならないことですが、時折、牧師が電話中に眠りに落ちたという苦情があります」と語っています。今後は電話で助けを求められている最中に眠ってしまう相談員は解雇するとのこと。

この男性は眠ってしまった牧師に対し怒りを感じるという反応だったので、はからずも牧師の居眠りによって自殺から気をそらすことができたのですが、「誰も自分の話は聞いてくれない」「深夜につまらない話を聞かせて人に迷惑をかけている」と落ち込み、ますます自殺願望が高まるという反応をする人もいるのではないでしょうか。居眠りをしている間に電話の向こうで人が死んでいた、という事態はあって欲しくないものです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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