米タイム誌の映画評論家が選ぶ「ベスト映画100本」。

2005/05/26 17:11 Written by コ○助

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アメリカ時間の23日に、タイム誌のウェブサイトで「ベスト映画100本」が発表され、いろいろな媒体で少しだけニュースになっていたなりが、ちょっと遅れたものの、一応確認の意味も含めてNarinari.comでも触れておくことにするなりね。

この「ベスト映画100本」を選出したのはタイム誌の映画評論家にして、アメリカでは著名かつ影響力がある評論家として知られるリチャード・シッケル氏とリチャード・コーリス氏の2人。互いが100本ずつ「これがベストだ」と思う作品を選出し、重複した分を調整して100本に絞ったというなり。100本は優劣の印象が付いてしまうランキング形式ではなく、リストとして紹介されているなりね。例えばどのような作品が選ばれているのかをサラッと見ておくと。

「タクシードライバー」(マーティン・スコセッシ)
「ゴッドファーザー」(フランシス・フォード・コッポラ)
「未来世紀ブラジル」(テリー・ギリアム)
「ブレードランナー」(リドリー・スコット)
「スターウォーズ」(ジョージ・ルーカス)
「E.T.」(スティーブン・スピルバーグ)
「シンドラーのリスト」(スティーブン・スピルバーグ)
「パルプ・フィクション」(クエンティン・タランティーノ)
「トーク・トゥー・ハー」(ペドロ・アルモドバル)
「シティ・オブ・ゴッド」(フェルナンド・メイレレス)
「ファインディング・ニモ」(アンドリュー・スタントン)
「ロード・オブ・ザ・リング」(ピーター・ジャクソン)
「デカローグ」(クシシュトフ・キェシロフスキー)
「ザ・フライ」(デヴィッド・クローネンバーグ)
「ミラーズ・クロッシング」(コーエン兄弟)
「酔拳2」(ラウ・カーリョン)
「覇王別姫」(チェン・カイコー)
「東京物語」(小津安二郎)
「雨月物語」(溝口健二)
「用心棒」(黒澤明)
「生きる」(黒澤明)

最近の映画を中心に20本程度ピックアップしてみたなりが、日本映画も4本選ばれているほか、決してアメリカ映画に偏っていないのがグッド。約半数が外国語の映画ということで、公平な目線には好感が持てるなり。ここに挙げたのは「ベスト映画100本」の中からコ○助の趣味で挙げた20本なりが、「酔拳2」が選ばれているのは嬉しかったなりね。ジャッキー・チェンの作品は香港時代からたくさんあるなりが、コ○助の中では「酔拳2」がベストなりよ。アメリカでも正当に評価されているなぁ、と昔からのジャッキーファンの一人として素直に嬉しかったなり。

全体の印象としては、どの作品も甲乙付け難い上に、「ベスト映画100本」から漏れた作品にも名作はたくさんあるので、ちょっと100本に絞ること自体に無理があるといった感じ。コ○助の好きな作品ベスト5に入る「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」(ガイ・リッチー監督)や「レザボア・ドッグス」(クエンティン・タランティーノ監督)、「ビッグ・リボウスキ」(コーエン兄弟)の3本とも漏れているのが納得いかないなり(笑)。まあキリが良い数字なので100本程度がちょうど良いのは確かなりが、やや物足りなさを感じるのも確かなりね。皆さんも自分のお気に入りの作品がランクインしているかどうか、確認してみて下さいませ。

以下余談。現在書店に並んでいる雑誌「Cut」には、同じような映画百選的な特集が掲載されているなりよ。その名も「世界の映画オタク10万人が選んだ史上最高の映画ベスト100!」。タイム誌の「ベスト映画100本」は2人の映画評論家による百選なりが、こちらは10万人ということで、世間的な評価を見るという意味では「Cut」の特集のほうが面白そうではあるなり。どのようなランキングなのか少しだけ見ておくと。

1位 ロード・オブ・ザ・リング
2位 スターウォーズ/新たなる希望
3位 ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
4位 スターウォーズ/帝国の逆襲
5位 ショーシャンクの空に
6位 ゴッドファーザー
7位 パルプ・フィクション
8位 ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
9位 ファイトクラブ
10位 ジョーズ
11位 ジュラシックパーク
12位 ブレードランナー
13位 グッドフェローズ
14位 ゴッドファーザー Part2
15位 レイダース 失われたアーク
16位 グリース
17位 レイジング・ブル
18位 ユージュアル・サスペクツ
19位 パイレーツ・オブ・カリビアン
20位 タクシードライバー

全体的に投票している人たちの世代が若い感じがするなりよね。そして、ハリウッド映画に偏重しすぎな気が。でも、分かりやすいランキングではあるなり。そしてまた「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」は選漏れ(笑)。「レザボア・ドッグス」は辛うじて49位、「ビッグ・リボウスキ」は30位にランクインしているなりが、もっと上でも良さそうなのに。

これとは別に、世界最大の映画データベース「IMDb」のユーザーが選んだベスト100というのも「Cut」に掲載されているなり。ついでなので、こちらも上位20位までを見ておくと。

1位 ゴッドファーザー
2位 ショーシャンクの空に
3位 ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
4位 ゴッドファーザー Part2
5位 七人の侍
6位 カサブランカ
7位 シンドラーのリスト
8位 パルプ・フィクション
9位 カッコーの巣の上で
10位 市民ケーン
11位 ロード・オブ・ザ・リング
12位 スターウォーズ
13位 ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
14位 続・夕陽のガンマン
15位 スターウォーズ/帝国の逆襲
16位 ユージュアル・サスペクツ
17位 裏窓
18位 博士の異常な愛情
19位 シティ・オブ・ゴッド
20位 レイダース 失われたアーク

皆さんの感覚に近いのは、どのランキングだったなりか? 結局コ○助はタイム誌のものだったなりかねぇ。

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