「Oracle Solaris 11」、2011年に登場 日本オラクル

日本オラクルは10月19日、「Oracle Solaris 11」の国内展開を発表した。機能強化のポイントは仮想化である。

» 2010年10月19日 20時06分 公開
[谷古宇浩司,ITmedia]

 日本オラクルは「Oracle Solaris 11」を“次世代の仮想化エンタープライズOS”と表現する(米オラクル シニア・ディレクター Shane Sigler氏)。「2000万時間の開発期間と6000万時間のテスト作業」を通して、大規模企業の基幹システムを支えるいくつかの機能改善を施した。ポイントは以下のとおり。

  • パッチおよびエラーの更新作業を不要にし、管理コストの削減に貢献する
  • 「Oracle Solaris」や「Oracle Software」向けカスタムスタックを物理および仮想イメージ内で構築、ポリシー基準に沿った(カスタムスタックの)展開と管理作業の簡素化を支援する
  • システム再起動の必要性を(同社比で)最大50%削減できる
  • 従来は平均数十分かかっていたシステムの復元作業を数十秒に短縮する
  • 既知の問題によるサービスの停止を低減するサポートの提供
  • 仮想ネットワークに接続されたシングルインスタンスのシステムで、内蔵型の多層アプリケーション環境を生成できる
  • メモリ管理やI/Oの改良・調整により、「Oracle Fusion Middleware 11g」やJavaベースのアプリケーションが(従来と比較して)スムーズに動くようになる
  • 拡張性の確保(数千のハードウェアスレッド、数テラバイトのシステムメモリ、数百ギガビットのI/O)

 2012年には、メモリ拡張、仮想化の機能強化を図るOracle Solaris 11 アップデート版のリリースを計画している。2013〜2014年にかけては、システム管理、I/O拡張性の改良、さらに、2015年にはコア拡張性の改善計画がある。

 Oracle Solaris 11の発表と同時に同社は、統合型のストレージ・システム「Sun ZFS Storage Appliance」製品群のリリースと、16コアのサーバプロセッサ「SPARC T3 プロセッサ」、および「SPARC T3 システム」の国内提供も発表した。

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