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 H O M E 
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(B.C.12,000年~B.C.500年頃)
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私たち人間はいつ頃生まれ、そしてどんな歴史をたどってきたのでしょう・・・?

年 代\地 域 ヨ ー ロ ッ パ  ア   メ   リ   カ エ  ジ  プ  ト メ ソ ポ タ ミ ア  イ   ン   ド   中      国  日     本
137億年前 宇宙誕生・・・ビッグバン 
46億年前  地球誕生 
700万年前  最初の人類サヘラントロプス・チャデンシス」出現・直立二足歩行の開始(参考:人類進化の歴史) 
260万年前  ・石器の使用開始ハダール、カダ・ゴナ地区ケニア、トゥルカラ湖西岸ロカラレイ遺跡ほか (参考:「人類進化の歴史」の【注16】) ・肉食の開始(エチオピア、ミドル・アワッシュ、ブウリ)「人類進化の歴史」の【注27】
180万年前  出アフリカⅠ:ホモ・エレクトスかホモ・ハビリスが、アフリカを出てアジアやヨーロッパへ出て行った(参考:「地球と生命の歴史」の【注30】)(参考図) 
170万年前 ハンドアックス(アシュール文化)=肉食の一般化【注7】
150~100万年前  火の使用:南アフリカ・スワルトクランス洞窟第三層から、焼けた動物骨が出土、南アフリカ北部のワンダーウェーク洞窟(参考:「人類進化の歴史」の【注6】【注20】) 
40万年前  狩猟開始ドイツ・シェーニンゲン遺跡で木の槍と獲物の馬の骨の傷跡(参考:「人類進化の歴史」の【注23】 ) 
20万年前  現在の人類「ホモ・サピエンス=現生人類」出現(参考:「地球と生命の歴史」) 
10万年前~ 出アフリカⅡ:ホモ・サピエンスがユーラシア大陸へ出て行った(参考:「地球と生命の歴史」の【注30】)(参考図
10万年前 象徴表現が出現: 貝製のビーズ、オーカー(南アフリカ・ブロンボス洞窟・イスラエルのスフール洞窟・カフゼー洞窟)(参考:「人類進化の歴史」の【注19】 ) 
9~8万年前 日本最古の石器【注1】
6万4800年前 芸術活動(洞窟壁画:北スペインのラ・パシエガ洞窟)開始
3万年前  言語の発生(参考:「人類進化の歴史」)・芸術活動(フルート)開始  日本最古の人骨【注2】
2万年前 世界最古の土器(?)
(江西省の仙人洞遺跡【注10】
1万6,500年前 土器による料理の開始【注9】 縄文時代開始始期の解説
日本最古の土器大平山元I遺跡
B.C.12,000年 最後の氷期終わる【注6】
年 代\地 域 ヨ ー ロ ッ パ  ア  メ   リ   カ エ  ジ  プ  ト メ ソ ポ タ ミ ア  イ   ン   ド   中      国  日     本
B.C.11,500年
~11.000年頃
    
  クローヴィス尖頭器【注8】参考           
B.C.10,500年
~8,500年頃
ナトゥーフ文化参考
B.C.9,000年 エジプト文明ナブタ・プラヤ遺跡 大規模祭祀施設ゴベクリ・テペ
(トルコ)
B.C.8,800年 が家畜化される
B.C.8,500年 小麦・エンドウなどの栽培【注3】
B.C.8,000年        羊・山羊・豚が家畜化される    
B.C.7,800年
B.C.7,500年 長江文明【注5】
    米・アワ・コーリャンの栽培開始
    が家畜化される
B.C.7,200年 ソルガム・ミレットの栽培 ゴマ・ナスの栽培開始 黄河文明【注4】
B.C.6,000年          が家畜化される   が家畜化される  
B.C.6,000年~3,500年 ケシ・エンバク(西ヨーロッパ)
B.C.5,300年 メソポタミア文明ウバイド期
B.C.4,000年 が家畜化される(ウクライナ)  ロバが家畜化される  水牛が家畜化される
B.C.3,600年 北米先住民ワトソン・ブレイク ヒエログリフの前身
B.C.3,500年 巨石文化 トウモロコシ・インゲンマメ
・カボチャ
(中央アメリカ)
   〃 ジャガイモ・キャッサバ
(アンデス・アマゾン川流域)
   〃 ラマ・アルパカの家畜化(アンデス)
B.C.3,400年
B.C.3,000年 エーゲ文明(クレタ・ミケーネ)
B.C.2,600年 アンデス文明(南米) 最初のピラミッドジェセル王 インダス文明
B.C.2,500年 フタコブラクダ家畜化(中央アジア) ヒマワリ・アカザ(北米東部) ヒトコブラクダの家畜化(アラビア)
B.C.1,200年 オルメカ文明(中央アメリカ)
B.C.900年 弥生時代開始始期の解説
   〃 水田稲作の開始
B.C.750年 アナサジ文化(北米)(参考
年 代\地 域 ヨ ー ロ ッ パ  ア  メ   リ   カ エ  ジ  プ  ト メ ソ ポ タ ミ ア  イ   ン   ド   中      国  日     本
下半分の色分けについて:「赤」は文化遺物の名前、「青」は文明・文化の名前、「緑色」は栽培植物の名前、「茶色」は家畜の名前を記しています。出典は「銃・病原菌・鉄(上)」p.143、p.187、p.248を主としています。
タイトルロゴ左写真は「サヘラントロプス・チャデンシス」の復元図(Dieneke's Anthropology Blog より)、右は「ダビデ像」からです。

  注                                                                                                           戻る
【注1】

1949年に相沢忠洋が群馬県みどり市笠懸町岩宿遺跡(いわじゅく)で関東ローム層中から発見した石器は少なくとも約3万年前(岩宿I石器文化)と約2万年前(岩宿II石器文化)の2種類有ります。その後1983年に岩手県遠野市で発見された金取遺跡(かねどり)は2003年7月約9万年前のものと分かりました。また2003年12月に、長崎県平戸市入口遺跡(いりぐち)で発見された石器は約9万年前、さらに2009年9月島根県出雲市の砂原遺跡(すなばら)から発見された石器は約12万年前のものとされていますが、これらは果たして人類の定住を証明するものなのか(或いはマンモスを追った通りすがりの人類だったのか)検証が待たれています。(このサイトでは年表に金取遺跡の年代を記載しています。)

【注2】

沖縄県那覇市山下町第一洞穴(やましたちょう)で1968年に発見されました。約3万2000年前とされる6~7歳の子供の大腿骨と脛骨で、日本では最古級の現生人類の人骨とされています。現生人類の人骨は他に沖縄県の港川人(みなとがわじん・約1.8~1,6万年前)と静岡県の浜北人(はまきたじん・約1.4万年前)とが出土しています。なお2010年2月、沖縄・石垣島の白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡で出土した人骨が、炭素年代測定によって約2万年前の旧石器人の骨であることが分かりました。(これまで最古とされる那覇市の山下町第一洞穴の骨(3万2000年前)も共伴した炭化物での測定のため、年代観を疑問視する意見があります。このサイトでは決定的な実証がなされるまでは山下町第一洞穴人を年表に表示します)

【注3】

以下、「植物の栽培」と「動物の家畜化」の地域と年代はジャレド・ダイアモンド著「重・病原菌・鉄」下巻、p.243によります。(参考表

【注4】

中国の古代文明は黄河文明と長江文明の二つがあげられています。1949年の中華人民共和国の成立以後考古学の分野の研究が本格化し次々と新しい成果が発表されています(ここでは2011年5月現在の情報を記載します)。黄河文明は裴李崗文化(前7000年頃)や仰韶文化(前5000年頃)よりさらに古い南莊頭遺跡が1986年に発掘されこれは前8500年~7500年頃のものとされています。ここからは磨かれた石板や角細工や陶器片などが出土し犬が飼われていた痕跡も有りました。

【注5】

中国の古代文明は黄河文明と長江文明の二つがあげられています。1949年の中華人民共和国の成立以後考古学の分野の研究が本格化し次々と新しい成果が発表されています(ここでは2011年5月現在の情報を記載します)。長江文明は河姆渡文化(前5000年頃)や良渚文化(前3500年頃)に先立つ彭頭山文化(前7500年頃~6100年頃)が、1988年に発見されました。ここからは中国最古の集落跡や稲の籾殻などが発掘されています。

【注6】

最終氷期は前1万3000~前1万2000年頃に終わりますが、その後前1万800年~前9600年頃に「ヤンガー・ドライアス期」(参考図)と呼ばれる「寒の戻り」に襲われます。これが終わってようやく地球は温暖に向かったのです。

【注7】

東アフリカで「ハンドアックス」で象徴されるアシュール文化の石器が出土しました。これは涙滴型で、狩猟用ではなく肉を切り裂き、骨髄を削るための石器でした。これは肉食の一般化を証明するものとされています(河合信和著「ヒトの進化七〇〇万年史」p.80から)。
肉食の開始については、その約100万年前の260~250万年前ではないかとされています。これは、1997年にエチオピアのミドル・アワッシュでアウストラロピテクス・ガルヒの頭蓋「BOU-VP-12/130」が発掘されたのですが、その近くで発見された、ウシ科の一種「ハーテビースト」の右脛骨には切り傷と打撃痕が遺されていて、これは骨髄を採るために加えられた傷痕だと推定されたのです。なのでこの地は、人類最古の肉食の名残(ブッチャリング・サイト―動物解体遺跡―)だとされています(河合信和著「ヒトの進化七〇〇万年史」p.158から)。参考:「人類進化の歴史」の【注27】 

【注8】

北アメリカ大陸で、パレオ・インディアンによって存在した文化。最終氷期の末期、約1万3000年前頃に、北アメリカ大陸のローレンタイド(Laurentide)氷床とコルディレラ(cordilleran)氷床が縮小していく過程で、両者の間に無氷回廊が出来ました。モンゴロイドがベーリンジア(現在のベーリング海峡)を渡って北アメリカに到達し、その回廊を通って現在のニューメキシコへ到着し、クローヴィス尖頭器(「ポイント」とも言います)(参考写真)でマンモスなどの大型獣を狩猟の対象にしました。クローヴィス尖頭器とマンモスの骨が同時に発掘され、この文化の存在が明らかになりました。なお、無氷回廊を通って東へ向かったパレオ・インディアンはペンシルヴァニア州のメドウクロフト(前1万2550年~1万1950年頃)やヴァージニア州のソールトヴィル(前1万2500年~1万1000年頃=石期)にも、痕跡を残しています。 

【注9】

2013年4月18日の「Nature:496」誌に、イギリスのヨーク大学や日本の新潟県立歴史博物館などの研究チームが、土器編年や型式研究が充実した日本の縄文草創期土器(暦年で1万5000年前~1万1800年前)を対象に、土器に付着したお焦げを分析した研究成果を、発表しました。研究チームは、福井県の「鳥浜遺跡」や北海道帯広市の「大正3遺跡」の土器片の表面や付着物に含まれる炭素と窒素の同位体や脂質を分析し、魚の油成分由来とみられる脂肪酸を検出しました。また土器の外側からは同じ成分は出なかったので、これらの大半は水で海産物を煮たものと考えられています(以上河合信和氏の「人類学のブログ」から)。なおこの研究では「大平山元I遺跡」の名は含まれていません。

【注10】

2012年6月29日の「サイエンス誌」に約2万年前の土器片を、中国・江西省の仙人洞遺跡(Xianrendong Cave)で発見した、と北京大のXiaohong Wu(呉)やアメリカなどの研究チームが発表しました。ただし、「年代測定を土器片の出土層位の遺物で測定するという間接的方法に頼っていて、日本の弥生早期土器の例のようにお焦げをAMSで直接年代測定しているわけではないようだ。その点で信頼性は、今一つの感があり、今後の調査の進展が待たれる。」と河合信和氏は「人類学のブログ」で述べておられます。

【注11】
【注12】
【注13】  
【注14】  
【注15】 
【注16】 
【注17】   
                                                                                                                                                      戻る


アフリカにおける人間行動のはじまり                                  戻る
これは下の原典の「ビーズ」に、その後の情報による変更が加えてあります。 (河合信和著「ヒトの進化七〇〇万年史」から一部改変)

これが原典の記述です。 (Sally McBrearty、Alison S. Brooks共著「The revolution that wasn’t」から一部改変)

食料生産と牧畜が始まった地域                                  戻る

農耕と牧畜の発祥地                                              世界の歴史(1)」(創元社)から   戻る

※メソアメリカ、南アメリカ、インダス川流域は色が薄いので、ご注意下さい。

ヨーロッパの場合(紀元前8000年~5001年)                               世界の歴史(1)」(創元社)から   戻る
ヨーロッパの場合は右下の茶色の部分が「肥沃三日月地帯」の延長とみなしてください。


各地で栽培された農作物                        各地の家畜化の開始             戻る



参考:ユーラシア大陸・南北アメリカ大陸における古代文明―エジプトとインドが省かれていることにご注意ください                  戻る


(付:アフリカ部分の拡大図)                   戻る


(付:栽培植物の詳細)                                                戻る

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