写真●公衆無線LANサービスが使えるようになる京成スカイライナー
写真●公衆無線LANサービスが使えるようになる京成スカイライナー
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 京成電鉄は2012年12月21日から、東京都内と成田空港を結ぶ「スカイライナー(写真)」全編成の車内で、公衆無線LANを利用可能にすると発表した。ビジネス客や訪日外国人の利用が多い同路線に車内無線LANを導入することで、付加価値の向上を図る。

 対象車内では、KDDIの公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」と、ワイヤ・アンド・ワイヤレスの「Wi2 300」が利用できる。車内の無線LANアクセスポイントとインターネットとの中継用回線(バックホール回線)にはUQコミュニケーションズの「WiMAX」を使う。

 スカイライナーだけではなく、通勤ライナー(モーニングライナー・イブニングライナー)として運用される有料特急でも同様に車内無線LANを利用できる。スカイライナー以外の一般車両にも、2013年以降、順次車内無線LANを導入していくとしている。

 さらに、2012年12月21日から、京成線60駅でも「au Wi-Fi SPOT」「Wi2 300」の公衆無線LANサービスを始める。対象となる駅には、京成上野駅、日暮里駅、京成千葉駅、京成成田駅などの主要駅を含む。成田空港構内にある空港第2ビル駅、成田空港駅では12月28日以降のサービス開始を予定している。

 京成スカイライナーと並行する東日本旅客鉄道(JR東日本)は既に特急「成田エクスプレス」で車内無線LANサービス(「UQ Wi-FI」と「BBモバイルポイント」)を提供しており(関連記事)、京成の新サービスは競合対策という側面もある。他社の有料特急では、小田急電鉄の「特急ロマンスカー」も12月13日から車内無線LANサービスを始めている(関連記事)。

[京成電鉄の発表資料(PDF)]