絶対に落としても壊れないiPhoneやiPadを目指して...アップル、宇宙船レベルな耐久金属の独占ライセンス契約!(動画あり)

    • X
    • Facebook
    • LINE
    • はてな
    • クリップボードにコピー
    • ×
    絶対に落としても壊れないiPhoneやiPadを目指して...アップル、宇宙船レベルな耐久金属の独占ライセンス契約!(動画あり)

    もはやジョブズの野望なんてだれにも止められまい...

    とにかく関心度と注目度の高さから、これからアップルが出す新製品をめぐっては噂ばかりが先行する事態を招いたりもしていますけど、この度は米証券取引委員会(SEC)への提出書類という確たる証拠から、驚くべき新製品開発ビジョンが明らかになってきましたよ!

    なんでも今回のアップルの着眼ポイントは、軽いのに超頑丈な宇宙船レベルのボディーまで実現する新素材となっており、これがiPhoneやiPad、iPodなどの各種モバイルマルチメディア製品群に加えて、一連のMacBookシリーズにも応用されていけば、愛しのマイモデルを美しく色あせず半永久的に使い続けることができるようになるという優れ物でございます。タフさを重視するあまり完全にスリムなデザインを犠牲にしなければならない耐衝撃性能ケースなどとも、永遠にオサラバできそうですね~

    それでは、いざアップルが特許技術の独占使用ライセンスまで結んだ魅惑の新素材の秘密へ、動画解説も交えて迫ってみることにいたしましょう。

    米国デラウェア州に拠点を定めるLiquidmetal Technologiesは、その社名の「Liquidmetal」にもあるリキッドメタル合金に関連した特許を多数取得しており、新たに今月5日にSECへと提出された書類からは、家電製品分野での利用に限定して、同社技術や知的財産権の利用を独占的に許可するライセンス契約が含まれた「Master Transaction Agreement」をアップルと正式に締結していたことが判明しましたよ。

    上の動画からすると、とにかくステンレスやチタニウム合金と比較しても、はるかに優れた性能を誇っているようではありますが、そもそもリキッドメタル合金とは、一体どのような素材なのでしょうか?

    • チタニウム合金よりも軽量素材であるにもかかわらず、その強度は2.5倍にアップする。
    • ステンレス鋼よりも軽量素材であるにもかかわらず、その強度は1.5倍にアップする。
    • 一般的な結晶構造の金属素材とは異なり、規則的な原子配列が取れない非晶質のアモルファス構造となっており、外圧を受けても変形しにくい特徴を備えている。
    • 優れた耐腐食性能を備えている。
    • 他の金属と比較して、非常に錆びに強く、劣化しにくいという特徴がある。
    • 強度を増しつつ、スリムなボディーで内部の製品を安全に包むことができる。
    • 幅広い面積を薄型ボディーで覆いつつも、強度が落ちないため、時経つうちに製品が変形していく恐れがない。
    • 表面にキズがつきにくい特徴を備えている。
    • 熱伝導性と通電性の効率が非常に良い素材となっている。

    リキッドメタル合金のアピールポイントを大々的に売り込むことを目的としたLiquidmetal Technologiesの用意している資料がベースとなる説明なので、なんだか良いとこ尽くめにはなっていますけど、このリキッドメタル合金をベーシックボディーデザインに採用した家電製品は、とにかく丈夫で、簡単に壊れたりはしないんでしょうね。現にリキッドメタル合金は、これまでにもNASAがディスカバリー計画の一環で宇宙に送り込んだ「ジェネシス」探査機の機体にも採用されるなど、すでに幅広い分野で活躍してきたそうですよ。

    ただ単に頑丈な強度を備えるのみならず、とても柔軟で加工しやすいという特徴もあるようでして、加熱するとプラスチックよりも容易に思いのままのデザインに仕上げることができ、冷却速度の遅さを利用して超スリムながら丈夫なボディーへと加工していけるともアピールされています。まさに夢のような万能金属素材に見えますね!

    アップルは、このリキッドメタル合金の将来性に大いに着目して、今後の同社製品群への採用を本格的に研究していくほか、家電製品分野においては、Liquidmetal Technologiesとの独占的なライセンス契約を結ぶことで、他社が同じような技術を用いて類似の製品を販売することができないように先手を打ってしまっていますよ。もしやアルミ削りだしボディーなんかも時代遅れにしてしまいかねないスゴい最新モデルが発表されたりするんでしょうかね。

    リキッドメタル合金を採用した新製品発表の時期などは一切発表されていませんけど、もしやこれこそが「年内に驚くべき新製品を投入する」というジョブズ発言の真意だったのでしょうか? あるいはリキッドメタル合金の気になる第1弾製品は「iBike」または「iCycle」なるスマート自転車になったりして?

    なにはともあれ再びジョブズマジックで世界を驚かせる新製品が今後登場してきそうな予感ですね。ギズ読者の皆さまは、アップルとリキッドメタル合金と掛けまして、さてさて何が飛び出してくると思われますか? とっておきのリーク情報も含めまして、ぜひコメント欄にドシドシと書き込んでいってくださいね~

    [Liquidmetal and SEC Filing via Baltimore Sun via 9-to-5]

    Jesus Diaz(原文/湯木進悟)