QMblog's blog

レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

『震災で感じた30代ゲイの徒然日記』(その3)〜Mさん〜

その1 その2 その3

●Mさん:

わたしは、同性愛者として社会的弱者であることを感じながら、社会的な支援につながるような活動をしてきました。自分が弱い者であることを常に自覚してきましたが、歳をとった成人男性として社会的に強い立場にあることも自覚してきました。

忘れてはいけないのは、大変な状況下では、誰もが弱者になりえると同時に、すでに普段の生活のなかで立場に違いがあるために、人それぞれに、苦痛や困難を感じる受け皿が違うのだということ、だと思ったりします。


最後に、
草野さんの曲で、強さとは少し印象の違う励まされる歌詞を紹介します。

【春の歌】 by スピッツ

春の歌 愛も希望もつくりはじめる
遮るな 何処までも続くこの道を


平気な顔でかなり無理してたこと 叫びたいのに懸命に微笑んだこと
朝の光にさらされていく

こうやって拙い文章を書いてみて、自分もどうやら結構まいってたなと確認できました。弱くったっていいよね、とも思えるようになりたいなとも思います。


なので、頑張って、と一方的な励ましではなくて、一緒に頑張ろう、と言える関係を、大袈裟でないサイズで築けていけるよう「まずは自分も頑張ろう」と思います。(M)

【完】

■『震災で感じた30代ゲイの徒然日記』

※本エッセイは、3月11日の東日本大震災から3週間後につづられ、NPO法人アカーの会員向けのニュースレターに4月2日号より3回に分けて掲載されたものを転載したものです。

震災よりふた月が過ぎようとしている現在、エッセイに触れての皆様の感想などお気軽にコメント寄せていただけるならうれしいです。