津田大介さんによるネットジャーナリズムの授業実況。ゲスト:中国のトップついったらー安替さん

早稲田大学の田中幹人先生 @J_Steman さんと共同でやっているネットジャーナリズムの授業 中国のトップついったらー安替(アンティ)さん http://p.tl/wmq3 さんをゲストにお招きしました。「メディアとしてのツイッター」
26
津田大介 @tsuda

早稲田大学の田中幹人先生 @J_Steman さんと共同でやっているネットジャーナリズムの授業で、中国のトップついったらー安替(アンティ)さん http://p.tl/wmq3 さんをゲストにお招きしました。「メディアとしてのツイッター」というテーマで授業をしてくださります。

2010-11-18 18:21:47
津田大介 @tsuda

安替「元々僕はコンピュータ関係の仕事をしていたんですが、当時の中国はメディアが膨張している時期で、上海や北京や広州といった大都市でネットユーザーが記者になる道が開かれていた。僕はコンピュータを学んでいたので、メディアがネットを使うようになった時点で技術に対するアレルギーがない」

2010-11-18 18:23:44
津田大介 @tsuda

安替「一般の記者は何か事件が起きてからグーグルで検索で検索する。でも僕は元々グーグルニュースアラートで関連するキーワードをあらかじめ拾ってそれを組み合わせてソースとして使っている」

2010-11-18 18:24:45
津田大介 @tsuda

安替「身近な例を1つ挙げる。僕の妻は映画を撮ってる。その映画を世界的な映画祭に出展したいと言った。女子の期待に応えるのが男の役目。なので、僕の妻の映画が世界中のどの映画祭に出展するのか調べた」

2010-11-18 18:26:23
津田大介 @tsuda

安替「僕のツイッターでの情報調査のやり方はTweetDeck。TweetDeckはサーチ結果を1つのタブとして保存できる。サーチ欄に call for films という単語でリンクが付いているものだけ抽出すると、世界中で開催されているツイートについてリアルタイムに把握できる」

2010-11-18 18:27:58
津田大介 @tsuda

安替「“Japan :)” で検索すると、日本に対する好意的な評価を調べられる。逆に“Japan :(”で調べれば、ネガティブな評価が見つかる。こうした評判はテクニックを駆使することである程度調べられる。こういう技やワードを調べたいときは“Syntax”でツイッター検索する」

2010-11-18 18:30:34
津田大介 @tsuda

安替「ハーバードで学ぶには非常に高価な授業料が必要だが、奨学金もたくさん用意されている。なので、僕はグーグルニュースアラートで "fellowship" で検索する。しかし、違う情報もたくさん引っかかるので、引っかかった違う情報はすべてnot条件として加えていけばいい」

2010-11-18 18:32:48
津田大介 @tsuda

安替「普通の記者は起きたことを報道する。しかし、良い記者はまだ起こってないことを報道する。なので、ツイッターをメディアとして使う場合の中国でのケーススタディを教えます」

2010-11-18 18:33:37
津田大介 @tsuda

安替「まず、初めにツイッターとはパーソナルなものか、それともパブリックなものかという問題。多くの人たちはプライベートなものをメインにしているだろうが。僕はツイッター上ではプライベートな話は1つもしない。僕は最初にツイッターを使い始めた1日目から公共的なメディアとして捉えていた」

2010-11-18 18:34:58
津田大介 @tsuda

安替「今日はジャーナリストコースの授業なので、ツイッターをジャーナリズムとして使うためのやり方を教えます。ツイッターをメディアとして使うためには、目的、読者、方法、影響という4つのテーマがある。何度も繰り返し使うので覚えておいて欲しい」

2010-11-18 18:36:23
津田大介 @tsuda

安替「ノーベル平和賞とツイッター。今年ノーベル平和賞を中国の人権活動家が受賞したが現在彼は入獄し、奥さんは自宅で軟禁されている状態。そこで彼女は今ツイッターを使って外部と連絡している。ノーベル賞の発表があった日を境に彼女のフォロワーが激増。国際メディアが彼女の発言に注目している」

2010-11-18 18:38:14
津田大介 @tsuda

安替「これまでのニュースソースの伝わり方。個人→記者→国内メディア→海外メディアという形で伝わった。しかし、ツイッター時代は個人がツイッターを通じて発言→海外メディアが報道→それを国内メディアが追随という流れが生まれている」

2010-11-18 18:39:51
津田大介 @tsuda

安替「ネットが普及した中国において起きているのが、個人がツイートした内容を海外メディアが報道し、それを国内メディアや政治に影響を与えているということ。これはツイッター以前にはありえなかったこと」

2010-11-18 18:40:37
津田大介 @tsuda

安替「アーティストでAi Weiweiという人がいる。中国では河蟹というと、政府によって検閲され削除された発言というジャーゴンになっている。それで今月の初め、彼は1万匹のカニを食べて情報統制に抗議しようというパフォーマンスを企画し、ツイッターだけで呼びかけた」

2010-11-18 18:44:15
津田大介 @tsuda

安替「結果的にこれは500以上のメディアで記事にされた。ツイッターと中国メディアを考える上で非常に象徴的な事件」

2010-11-18 18:45:13
津田大介 @tsuda

安替「中国語は英語の3倍くらいの情報を埋め込むことができる。ジャーナリズムでは5Wという話がよくされる。英語圏のツイッターで1ツイートで5W全部入れるのは難しい。日本語は4Wくらいじゃないか。中国語は5W全部入れられる。いずれにせよ東アジア言語は140字に有利に働く」

2010-11-18 18:46:45
津田大介 @tsuda

安替「中国圏のツイッターはコメント付き非公式RTが多用される。自分のツイートを他の人に伝えて欲しいと思ったときに重要なのは何文字まで書くかということ。僕がツイッターで発言するときはRT @mranti : という文字を抜いて126字以内で書くと決めてる」

2010-11-18 18:50:13
津田大介 @tsuda

安替「僕の基本的なツイートはコメントされることを前提としているので、基本的に100文字くらいで収めるようにしている。それは多段RTされることを考慮してのこと。あと僕がRTするとき工夫しているのは、元のツイートに足りない5Wがあったときにそれを補充して書き込むようにしている」

2010-11-18 18:53:10
津田大介 @tsuda

安替「情報を補足した親切なRTを行うことで、自分のツイートがメディアとして信頼性が高いものとフォロワーに認識してもらえる。これはツイッターを公共的な情報伝達手段と僕が認識しているから。メディアでもっとも重要なのは信頼されること。読者に信頼されることがもっとも大事」

2010-11-18 18:54:46
津田大介 @tsuda

安替「一日にどれくらいツイートするのが理想的なのか。NY TIMES、CNN Breaking News、これらのアカウントは一日5ツイート程度。これが10ツイートになったら、うるさいと感じてアンフォローする人も出てくる。有名でない人は一日10ツイート程度が理想ではないか」

2010-11-18 18:56:49
津田大介 @tsuda

安替「どうして一般人の制限が10ツイートなのか。皆さんいろいろな方法でツイートを見ているだろうが、クライアントソフトなどで流れるツイートはいっぺんに200というのが基本。なので、たくさんツイートすると、タイムラインが特定の人に占領されてしまうという問題がある」

2010-11-18 18:58:22
津田大介 @tsuda

安替「ニュースジャーナリズムとしてのツイッターの役割。2009年12月に、イランで緑色革命という反政府運動が起きた。そのときに僕と中国のツイッターユーザーで #CN4IRAN というハッシュタグを作った。米国時間で午前5時にこのハッシュタグを使って情報を流した」

2010-11-18 19:00:29
津田大介 @tsuda

安替「そうしたら、自分のハッシュタグが注目度世界NO4になった。なので皆さん話題を作りたいときは米国人が寝てる時にしてください(笑)」

2010-11-18 19:02:23
津田大介 @tsuda

安替「これは欧州で大きな話題になった。これが『中国人はイランの革命を支持している』という報道になっていった。それを受けてイラン人の民主化勢力もこのハッシュタグを使っていった」

2010-11-18 19:03:03
津田大介 @tsuda

安替「中国語のツイーターの影響力ランキングで Twibase.com というサイトがある。このランキングはフォロワー数ではなく影響力のランキング。1位はコラムニスト、2位はbot、3位はカニの芸術家のAi Weiwei、4位は僕、22位に蒼井そらさんが入っています(笑)」

2010-11-18 19:04:35
1 ・・ 4 次へ