ドワンゴの株主総会に行ってきました

たまたま時間があったので、ドワンゴの株主総会(&事業説明会)に行ってきました。

こんな会社だから若い人が多いのかしらと思ったらぜんぜんで、他企業の総会同様、平均年齢はかなり高かったです。席も半分くらいしか埋まってないし。だいたい平日の昼間に株主総会なんて来られないですからね、若い人は。



お土産のカップがカワイイ!


最初に小林宏社長が、招集通知の資料にも書いてある今期の業績をたんたんと読み上げながら説明されます。前列の役員席にはおなじみの川上量生さんや夏野剛さんも。

夏野さんは終始とても姿勢が良く、「姿勢いいと、いい感じだなー」と我が身を反省しました。川上さんは普通のスーツにネクタイをされていて、堀江貴文さんが「オレが逮捕されたのはネクタイを締めなかった罪なんだ」と言われていたのを思い出しました。

なるほどね。そんなことで逮捕を免れられるなら、ネクタイくらいした方がいいですよね。



小林社長の業績説明の後は、議案採決の前に質問コーナーがあったんだけど、「ご質問のある株主の方、挙手をお願いします」と言われたのに誰も手を挙げない。


えっ! 誰も質問ないの?


と思ったので、とりあえず手を挙げたら、最初の質問者になっちゃいましたよ・・・ ←ちきりんが


まあ、お面つけてなかったのでバレてないとは思うけど。
追記) ↓ ほらね。バレてないでしょ。



ちなみに質問したのは、「経営者の方にとって、この会社の3年後の事業ポートフォリオってどんなイメージなんですか?」ってこと。

回答は「そんな先のことは考えてません。半年後から1年後のことしか見えない世界なんです」って感じでした。(実際にはもっと丁寧に答えて頂いています)


そりゃーそうかも。あたしだって“Chikirinブログの3年後”なんて全然見えないもんね。とはいえ、総会後に行われた事業説明会での“各事業の説明に使われた時間シェア”から、経営者の方が期待されている今後の方向性はよく理解できました。



事業説明会では、総会より詳しくニコニコの会員数とか、いろんなデータが示されていたんですが、個人的におもしろかったのは、

ニコニコ超会議の映像 ← 日本っていつの間にこんな国になってたんだ!! と驚きました。

あと、夏野さんが超強気で楽しかった。選挙前に行われた各党首の政治討論会について、「各人の後ろのスクリーンに、各政策への賛成とか反対がこうやってすぐに映されるんです!」など、すごく誇らしげに説明されていました。

それと「ニコニコの動画と、youtubeやUstの違いはなにか?」と質問された株主の方があり、「それ知らずにドワンゴの株買うってすごい嗅覚だな」と感心したり・・。



上に書いたように、最初は質問する人がいなくてなぜかあたしが最初の質問者になったりしたわけですが、その後は多くの株主の方が活発に質問されました

で、思ったのは、こんな諷に、小林社長や川上会長、夏野さんに「今後の電子書籍プラットフォームの見通しは?」、「海外の利用者の数と伸びは?」みたいな話を直接聞けて、全体では1時間近くも丁寧に回答して貰えるなんて、とても貴重な機会だなってことです。

電子書籍やメルマガ、ウェブ上でのコンテンツ絡みのビジネスで、これから起業しようとかいう人は、権利確定日だけ株を買って、総会に来て、根掘り葉掘り質問して勉強すればいいじゃん?とか思いました。(想定質問に答えるための経営関連のパワポ資料があるっぽいんですけど、全部は説明してもらえません。でも巧く質問すれば、かなりいろいろわかりそうな資料でした)

一般の人にとっては、こんな人達に直接に質問できる機会を得るのは容易じゃないし、株主相手の質問だと皆さんけっこう丁寧に答えてくださるんです。楽天の株でも持ってれば、「koboはどーすか? 三木谷さん!」とか聞けちゃうわけで。株主相手だと、答え方にもそれなりに期待できるしね。


というわけで、お土産もいっぱい貰って、ちょこっと楽しかったです。


そんじゃーね!


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