前回、前々回に引き続き、喫煙映画を紹介しますが、トリロジーということで今回で最終章です。今日は二本紹介します。
まず一本目はジム・ジャームッシュ監督の『コーヒー&シガレッツ』です。
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とりあえず本数だけをカウントしました。今回は出て来る時間とシーンの説明は省きたいと思います。まぁ、これと言った物語もないし。
この作品に登場する喫煙シーンは24本でした。エンドロールを省いた映画の時間は92分。3.8分に一本のペースで喫煙シーンが出て来ることになります。11編に話が分かれていますが、冒頭、ロベルト・ベニーニが吸いまくる以外では、コーヒーを飲みながらタバコを吸う時間を楽しんでいるというのが多く、禁煙してるんだなんていう回もあって、本数でいうとそこまで多いわけではありませんでした。それでも『コンスタンティン』よりは多かったですね。ただ、本数こそそこまで伸びませんでしたが、タバコが映ってる時間だけ計ったらとんでもないことになりそうです。なんつってもタバコ吸いながら喋るだけの映画なんですから。
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さて、コメントなんかで指摘があったので、カウントしてみたんですが、正直ナメてました。もっと言うとそんなにタバコを吸ってるようなイメージがなかったんです。見始めてから10分くらいで「ここに来て大本命が来た!」という感じでした。まぁ、ひたすら吸うんですよ。ホントに。吸って、吸って、吸いまくるとはまさにこの映画のためにあると言ってもいいでしょう。主人公以外でもホントに吸いまくりで、ちらっと映る通行人でさえも煙を撒き散らしてました。
わずか88分の映画ですが、なんと吸った本数は48本で、その内シガリロとパイプと葉巻が一本ずつです。なんと1.8分に一本吸ってる計算となり、本数も出て来るスピードも『ロング・グッドバイ』とは段違いです。映画の内容のみならずこれには参った!
ただ、不明な本数も3本あるんで、それを合わせると50本は越えます。なんで不明かというと、この映画。ジャンプカットが多用されているために、いつタバコに火を付けたのか、いつ新しくなったのかが分からないシーンもあるんですねぇ。恐らくここでは新しくなってるだろうというのは完全にカウントに入れてますが、それ以外の微妙なラインのはあえて省きました。例えば、主人公と恋人がベッドで戯れるシーンがあるんですが、そこではベッドの中に入った瞬間、長回しの状態でジャンプカットするもんだから、カットが切り替わらず、そのままベッドから二人が出て来ると服を着てタバコを持ってたりする……なんてことがまぁ多々あるんですよ。新聞記者と喫茶店かなんかでダベるシーンでも容赦なくジャンプカットするんで、いつ消して、いつ火を付けたんだよ!と思ったりしました。昔見たときはジャンプカット、ジャンプカット騒がれてるけど、そんなでもねーじゃんっていう印象だったのですが、記憶違いでした。ジャンプカット以外も編集でズタズタに映画が切り裂かれてるんで、どこからどこへ移動するだけでも飛んで、飛んで、飛んで、飛びまくる!
正直『カリオストロの城』もやろうと思ったのですが、『勝手にしやがれ』がチャンピオンでしょう。というか手元にあるDVDがこれだけだったんで、これしか出来ませんでした。気になるのは所有していない『スモーク』ですが、いや、これだけの記録叩き出されたらねぇ、調べる気が起きませんよ。
というわけで、輝け!喫煙映画大賞グランプリは(今のところ)『勝手にしやがれ』と勝手に表彰させていただきます。長々とお付き合いいただいてありがとうございました。あういぇ。