ドブレイユさんを引用している記事は捏造と断じて良い

先日、私が、『福島のプルトニウムは無視して良い』と考えるわけという記事の中で、『プルトニウムフェチ』の人がいると書きましたが、その人の本名は上杉隆と言います。彼の書く放射線関連の記事は、ほとんど間違っていると私は評価していて、それは、別に驚く事ではありません。

しかし、今度ドブレイユさんが引用されているzakzakの記事は、『間違い』ではなく、捏造であると私は思います。それは、私にとっても驚きでした。私が捏造だと判断する理由を以下に説明します。

最初に捏造に気がついた記事

郡山についての間違いだらけの、しかもWall Street Journalの記者のコメントを捏造した顛末については、皆さんご存知の通り以下にまとまっています。

上杉隆夕刊フジで捏造記事か?!
http://togetter.com/li/276770

私は、上杉隆は、放射能の人体に対する影響について、単に無知であると思っていましたが、コメントを捏造するとなると、話は違う。これは、意図しないとできないことです。だから、放射能についても無知なのではなくて、意図して嘘をついているのではないか、と疑い始めました。

もう一つ捏造ではないかと疑われている記事

いわき漁港の漁師「上杉隆さん、ありがとう!」しかし、いわき漁港は実在せず
http://togetter.com/li/278126

これだけだと捏造かどうか判断は難しいとも言えますが、WSJの記者のコメントは存在しなかったわけですから、存在しない『いわき漁港』はともかく、漁師のコメントが捏造であった可能性は否定できません。

さらにもう一つの捏造記事

ただし、私が捏造と言っているのは、このWSJの記者のコメントを捏造したという記事(このコメントはWSJから抗議されて削除されているのは上記の通り)の話ではなく、『いわき漁港』の漁師さんの話でもなく、もう一つのzakzakの記事です。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120313/dms1203130814001-n1.htm

そこに「アーハス協定と核」の円卓会議に出席した、との話が載っています。

 実際にこの2月、私は、欧州・ルクセンブルクで開かれた欧州委員会とフランス原子力規制局共催の「オーフス会議」に日本代表として呼ばれ、「フクシマ」の現実について語ってきたばかりだ。

 四半世紀前、チェルノブイリの悲劇を経験した欧州の人々は、総じて放射能による環境汚染への危険意識が高い。

 その彼らの口を借りれば、「実は、日本の国民こそがもっともフクシマの情報を持っていないのではないか」(フランスMustadis代表、ジル・エリアール・デュブルイユ氏)ということになる。

ここで、問題となるのは、エリアール=ドブレイユさんのコメントのところです。以下、ドブレイユさんと書きます。現在ICRP主委員会委員でもあり、ICRP111の主筆でもあった、ロシャールさんという方がフランスにおられます。そもそもドブレイユさんは、ロシャールさんと一緒にベラルーシのブラギンでエートス活動を始めた時に一緒に仕事をした人です。何の得にもならない、被災地の人たちの生活という現実を何とか改善したい、という気持ちがなければできない仕事です。そういう人が日本人を小馬鹿にした発言をしていることになっている。これは怪しいので、ロシャールさんに頼んで、ドブレイユさんに聞いてもらいました。

これがロシャールさんに転送してもらうよう、私が送ったメールの該当部分の日本語訳です。

Date: Sun, 25 Mar 2012 03:18:54 +0900
Subject: Re: Mr Gilles Heriard-Dubreuil
===日本語訳===
上杉隆は、アーハス=コンベンションの記事を日本語で書いています。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120313/dms1203130814001-n1.htm

英語に直すと、こうなります。
=== ここから(私の書いた物は実際には英語。下記参照。)
実際にこの2月、私は、欧州・ルクセンブルクで開かれた欧州委員会とフランス原子力規制局共催の「オーフス会議」に日本代表として呼ばれ、「フクシマ」の現実について語ってきたばかりだ。
...
 その彼らの口を借りれば、「実は、日本の国民こそがもっともフクシマの情報を持っていないのではないか」(フランスMustadis代表、ジル・エリアール・デュブルイユ氏)ということになる。
=== ここまで

(ここの『Mustadis』は、まずおそらく、『Mutadis』の誤植)

ロシャールさんは、ブラギンでのエートスに参加していたから、エリアール=ドブレイユさんをよくご存知だと思います。私の、ドブレイユさんへの質問は以下の通り。

=== 質問 ここから
1. ドブレイユさんは上杉さんとそのルクセンブルグの会議で実際に話したのでしょうか。
2. それが本当だとしたら、ドブレイユさんは、上杉さんが上に引用しているように『日本の人が一番情報を知らないのかもしれない (the people of Japan may be least informed)』と言ったのでしょうか。もし、言ったのならそれは、どういう文脈ですか?
3. 言ったとしたら、記事にして良いという許可は出したのでしょうか。
4. ドブレイユさんは英語で話したのでしょうか?それとも通訳がいたのでしょうか?
=== 質問 ここまで

ドブレイユさんは、そんなことは言っていない。

ドブレイユさんから以下のように私に返事がありました。

Date: Mon, 26 Mar 2012 10:47:21 +0100
Subject: Re: Mr Gilles Heriard-Dubreuil
From: Gilles HERIARD DUBREUIL
===日本語訳===
確かに上杉さんは、2012年2月15−16日に、ルクセンブルグで開かれた、アーハス協定と核(ACN)ヨーロッパ円卓会議に参加しています。

会議の後で、上杉さんは、私自身と、ANCCLIの代表、Monique Senéのインタビューをしています。インタビューは英語で、通訳なし、ビデオで記録がとられています。

会議が終わった後の短いインタビューでした。言葉の選び方を[公表前に]チェックする機会はありませんでしたが、チェックさせて欲しいと頼まなかったことは、言っておかなくてはなりません。

しかし、あなたの言っている引用の意味が私にはよく分かりません。
"According to them [European people], "The people of Japan may be least informed."

これは、
1) 日本人が現在情報をあまり知らされていないという意味か、
2) 日本人に情報を知らすべきでないという意味か、
どちらでしょうか。


いずれにしても、まず最初に、どちらも私は支持しません!


仮に最初の(事実という)意味であるとすれば、私は、日本の現状を評価する手段を持っておりませんから、そのような評価をするのは、私の意図ではありません。

2つ目の意味だとすれば、私の意図とは全く逆です。私は、日本の人が情報にアクセスし、事故後の決定過程に参加したいというのを支持します。この文言は、私が仲間たちと1996年にベラルーシで始めたエートス計画の核心にありました。

(以下はアーハスの内容の話なので、省略)

要するに、ドブレイユさんは、「実は、日本の国民こそがもっともフクシマの情報を持っていないのではないか」と言っているわけがないのです。(ドブレイユさんには、1番の意味である事は説明しておきました。)上杉隆が『コメントをデッチあげていない、ドブレイユさんが嘘をついている』と主張するのなら、ビデオを公開すればことたります。インタビューは英語だから、内容は聞けば分かります。そして、ドブレイユさんのいうビデオが存在することは上杉隆事務所が認めています。(後述)

上杉隆のメルマガに出てくる『G氏』はドブレイユさんではない。

ちなみに、上杉隆のメルマガを購読している人は、ご自分に送られてきたメールを点検すると、『G氏』という名前で、以下の引用がある事が分かると思いますが、ドブレイユさんは、自分がその『G氏』であることも否定しています。


上杉隆の東京脱力メールマガジン Vol.105

前出のG氏もこう話す。「今回の会議があなた、ミスター上杉を招いた理由には、日本のマスメディアが機能を果たさず、多くの日本人に情報を提供できなかったという背景がある。私たち、欧州の人間が、フクシマの原発事故において、日本政府や専門家、あるいはメディアから本当の情報を得ることができたかというとそうではない。多くの貴重な情報は、独立系のジャーナリストやFPAJ(自由報道協会)、あるいは市民団体によってインター ネットを通じてもたらされたものばかりだ。政府は情報を隠蔽し、メディアは機能しなかったと考えている。公的なデータとして活用できたのはTEPCO(東京電力)のHPから直接得たこと。あるいは、あなた方のようなジャーナリストの報告を各国大使館がそれぞれ訳し、本国に逐一伝えたことにある。東京のフランス大使館は一日200回以上の公電を打ってきた。いずれにせよ、なぜ日本で情報の遮断が起きたのか。その実態とマイクロメディアの果たした役割を知りたかった、それであなたをお招きしたのだ」

実は、このメルマガのこの号に名前が出てくるのは、フランスのNGOの代表であるMr David Boileyと、ドブレイユさん= Mr Gilles HERIARD DUBREUILの二人だけで、この引用部分は、ボイレー氏の後に出てくるものなので『前出のG氏』は、ドブレイユさんであるとしか読めません。そもそも、Gが名前のどこかにつくのは、誰がみてもドブレイユさんだけです。不思議なこともあるものですね。

Date: Wed, 28 Mar 2012 13:22:21 +0200
Subject: Re: Mr Gilles Heriard-Dubreuil
From: Gilles HERIARD DUBREUIL
===日本語訳===
ところで、『G氏』が誰かという事に関して、上杉さんが書いている人は私ではないと思います。『G氏』は私が知らない東京電力の情報について話していますから。

上杉隆は、ドブレイユさんが『そんなことは言っていない』ということを知っている。

それをなぜ私が分かるのかというと、私への返事のうち2通をドブレイユさんが、上杉隆にCcで送っているからです。その中には、『私がメールを公開するよ』と書いたものも入っています。

さらに、私はそれを上杉隆が読んでいることを知っています。それが分かるのは、上杉隆事務所からメールが来ているからです。名前は検閲しておきますが、もちろんもとのメールには書いてあります。

これが、上杉隆事務所からのドブレイユさんへの返事。

From: XXXXXXX XXXX
Date: Wed, 28 Mar 2012 07:31:39 +0900
Subject: Re: Mr Gilles Heriard-Dubreuil
To: Gilles HERIARD DUBREUIL
===日本語訳===
ドブレイユさん、

ハロー、私はXXXXXXX XXXXです。
上杉隆が非常に多忙なため、代筆しております。
私は上杉隆事務所のスタッフです。

おっしゃられた通り、インタビューのビデオを上杉がとっておりますので、上杉は『もう一度確認する』と言っております。
上杉が確認次第、連絡を差し上げます。

(以下略)

そして、今に至るまで、連絡はありませんから、確認はできない、ということなのでしょう。

その間に上杉隆はブログを更新して言い訳を書いていた。

ドブレイユさんは、上杉隆に言いたいことをいう機会を与えるために公開を待ってくれと私に頼んできたので、私は上杉隆にドブレイユさんに返事を出すようにとツイートを送った上で、待っておりました。その間に上杉隆は自分のブログで、一連の捏造について言い訳を書いておりました。

http://uesugitakashi.com/?p=1231
上杉隆の東京脱力メールマガジン Vol.114

このブログを読んで、上杉隆が忙しいというのは、言い訳するのに忙しいという意味であることが分かったので、私はブログの一部を英訳してドブレイユさんに送りました。

Date: Mon, 02 Apr 2012 10:28:48 +0900
To: Gilles HERIARD DUBREUIL
Subject: Re: Mr Gilles Heriard-Dubreuil
===日本語訳===
ドブレイユさん、

(返事を待っている)4日の間に、上杉さんは、ブログを更新しております。彼の捏造記事に付いてです。言い訳を書く時間はあったのだから、ドブレイユさんに返事をしてこないのは、返事をする価値がないと判断したからでしょう。
http://www.uesugitakashi.com/?p=1231 (日本語)

こちらが、捏造コメントが削除された記事です(日本語)。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120314/dms1203140854005-n1.htm

ブログ記事の抜粋を英訳し、私の意見を下に付けます。私が電子メールを公開しようと決意した理由の一つは、この記事が不誠実であるからです。

===from here: translation of Mr Uesugi's blog=== (原文では英語)
「WSJ記者のコメントをねつ造」
恥ずかしいミスだ。言い訳のしようもない。原因は取材メモの混合と単純な勘違い。二人の取材記者にはWSJから問い合わせのあった当日、編集部を通じて経緯を説明、結果、謝罪し、訂正を載せることを伝えている。

(中略)

郡山市役所前で1.8マイクロシーベルトと数字を盛ってデマをまき散らしている」
NO。2月11日に当地で同測定器を使って測定。携帯写真などでも公開したが、煽るといけないので検出された数値としては若干低めのものを報告。ジャーナリストの島田健弘氏が同行確認。当初、迷惑がかかるので島田氏の名前を伏せていたが、本人からの許可によりここに公開。

「福島に人が住めないと大げさに煽っている」
NO。県内の一部地域についての発言。高線量地域に関して、除染不可能な場所もあると言い続けている。チェルノブイリの結果からも事実。福島全域と発言した事実は一切ない。

(中略)

上記は、念のためすべて編集部に伝えている。なおこの間、編集部および私自身に対して、WSJ以外からは「問い合わせ」がなかったことを合わせて報告する。
=== end here===

私の意見。
1)WSJコメントの捏造について。上杉隆が全責任を負うのは彼が言っている通り。『言い訳のしようもない』し、捏造コメントの根拠を出すことができないのだから、『捏造ジャーナリスト』と呼ぶほかはない。『上杉隆は間違いだらけなのではなくて、引用を捏造するのではないか』と私が疑い始めたのは、この記事が理由です。

2)1.8 µSv/hについて。最初の記事では、上杉さんは、自分の値と公式の値(0.6 µSv/h)について、こう述べていました。

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120314/dms1203140854005-n1.htm
==begin translation (私の書いたメール原文は英語)
 「だって、あの発表の数値は、測定前に水で地面を洗って測っているんです。違うのは当然ですよ」
 地元の放送記者が種明かしをする。
==end translation

この不思議な『水洗い』を見た人はいません。

(今から考えると、これもコメントの引用です。前には気づかなかったけれど、このコメントも捏造かもしれない)

実は、私は、上杉さんが2月11日にツイートした線量計が 1.8 µSv/h を示している写真を見つけました。
http://twitpic.com/8ibumj
写真を見れば分かりますが、彼は、空間線量を側溝の上で測っています。側溝は雨などによってセシウムが濃縮しているのが知られています。側溝での値は、その区域の代表値ではありません。公式の測定点は、市役所前の駐車場であって、側溝の上ではありません。これが測定値に差が出た理由です。

このトリックをみんなが知っているのは、岩上安身さん、山本太郎さん、日本グリーンピースが同じ手口を何度も使っていたからです。上杉さんがこの使い古された手口をまだ使っているというのは信じ難い。みんな何ヶ月も前に止めたことだからです。しかも、上杉さんは、違う測定点を選んで、測定値の違いを郡山の人の責任だと『コメント』で言わせている。このコメントで語る手法は、非常に独創的かつ創造力にあふれていると言わねばなりません。

郡山の人が上杉さんの、測定前に『水洗い』をしているという主張に抗議したとき、疑問には答えず、地元の放送記者の名前を明かすことで返事としています。*1

人が上杉隆を『デマ野郎』と呼ぶのは、溝の上で線量を測るからではありません。郡山市福島市の人に対して、悪意をもった妄想を作り出すからです。

3)『福島は人が住めるところではない』について。実のところ、捏造記事の表題は『“放射能汚染”の真実…福島、郡山市に人は住めない』というものでした。これは、WSJ記者の言葉の直接の引用でした。引用を削除したから、そのままでは、表題に何も残らないから、表題を入れ替えたのです。
上杉さんは無関係な内容を弁護している。おそらく弁護のしようがないからでしょう。

4)『問題』に関して上杉さんに問い合わせたのは誰か、について。ドブレイユさんも私もドブレイユさんが問い合わせたことを知っています。2回。私が彼に英語と日本語で誰にも分かるようにツイートしたことも知っています。6回です。ドブレイユさんと私にとって、明らかに嘘とわかることを彼が書く理由が分かりません。

*1:『ジャーナリストの島田健弘氏が同行確認』の島田氏は実は『地元の放送記者』ではないとのこと。となると、何のためにここに名前を出したのか、意味がよく分からない。ひょっとして、『種明かし』した『地元の放送記者』は存在しないのではないか。

捏造に予防原則を適用せよ

ここで上杉隆の捏造の手口についてまとめておきます。

  1. 捏造は、確認をとりにくい人のコメントの形が多い。
  2. なぜか、そのコメントは、本人の主張に都合のよいものになっている。(というより、本人の日頃の主張そのもの)
  3. 捏造がバレると、『取材メモの混合と単純な勘違い』と言い逃れをする。

放射能に対して予防原則というものがあります。簡単に言えば、危ないかどうか分からないものは、危ないと一時的に判断しておく、という原則です。私は、ことここに至っては上杉隆の書いていることには予防原則を適用して、

捏造でないと証明されるまでは、捏造であると判断
しておくべきだと思います。

ジャーナリストの方たちへのお願い

私は別に上杉隆を追いつめるのが目的ではありません。何度も言っておりますが、彼が馬鹿を騙して金を巻き上げる商売をしていても、それだけなら、そんなにうるさく言う気はありません。しかし、郡山や福島の被災地の不安につけこんで、被災者を更に加害することは認めるわけにはいかない。ちなみに、そのことは何度も本人に言ってあります。

特にジャーナリストでもない私が、ちょっと調べただけで分かることは、本職の人が調べればもっと簡単に分かることではないでしょうか。是非、コメントの裏をとって、彼が被災地の人を加害し続けるのを止めさせて下さい。お願いします。

日本語に翻訳したものの英語原文。

Date: Sun, 25 Mar 2012 03:18:54 +0900
Subject: Re: Mr Gilles Heriard-Dubreuil

He [Mr Uesugi] wrote an article of Aarhus Convention in Japanese.
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120313/dms1203130814001-n1.htm

The English translation should be:
=== from here
"This February, I [Mr Takashi Uesugi] was invited, as a representative
of Japan, to Aarhus Conference of European Commission and French nuclear
regulation authority, which took place in Luxenberg, Europe. I just
told them the reality of Fukushima."
...
"According to them [European people], "The people of Japan may be least
informed." (a direct quote of Mr Gilles Heriard-Dubreuil, the
representative of Mustadis (sic).)
=== to here

(This "Mustadis" must be a misspelling of Mutadis.)

I think you know Mr Gilles Heriard-Dubreuil of Mutadis very well, since
he was involved in the ETHOS in Bragin. My questions to Mr
Heriard-Dubreuil are following:

=== questions from here
1. Did Mr Heriard-Dubreil actually talk to Mr Uesugi on that occasion at
the conference in Luxenberg?

2. If yes, did he really tell Mr Uesugi what is quoted above: "the
people of Japan may be least informed"? If so, in what context?

3. If yes, did he give the journalist the permission to publish his quote?

4. Did he talk to Mr Uesugi in English? Or was there an interpreter?
=== questions ends here.

Date: Mon, 26 Mar 2012 10:47:21 +0100
Subject: Re: Mr Gilles Heriard-Dubreuil
From: Gilles HERIARD DUBREUIL

I confirm the actual participation of Mr. Uesugi in the Aarhus Convention
and Nuclear (ACN) European Round Table held in Luxembourg on 15-16
February 2012.

After then conference, Mr. Uesugi interviewed myself as well as a
representative of ANCCLI (Monique Sené). This interview was realized in
English without translators and was registered in video.

It was a short interview in the aftermath of the conference. I had no
possibility to check my wording but must say that I did not ask for it.

However the meaning of the quote you bring remains unclear for me
"According to them [European people], "The people of Japan may be least
informed."

1) Does it mean that the people of Japan are not currently well informed ?
2) Does it mean that the Japanese people should not be informed ?

Let me first say that I support none of those two assertion !

Should it be the first (factual) meaning, I do not have any mean to give a
kind of assessment of the current situation in Japan so my purpose is by
no mean to give a kind of evaluation.

Should be the second meaning, my purpose is on the contrary to support any
claim of the people of Japan for access to information and participation
in the post-accident decision making. This statement is at the hart of the
ETHOS project I have initiated with colleagues in Belarus in 1996.

Date: Wed, 28 Mar 2012 13:22:21 +0200
Subject: Re: Mr Gilles Heriard-Dubreuil
From: Gilles HERIARD DUBREUIL

Now regarding the identification of "Mr. G", I do not think I am the
person that Mr. Uesugi refers to, since "Mr. G" mentions informations on
TEPCO that I am not aware of.

From: XXXXXXX XXXX
Date: Wed, 28 Mar 2012 07:31:39 +0900
Subject: Re: Mr Gilles Heriard-Dubreuil
To: Gilles HERIARD DUBREUIL

Dear Gilles HERIARD DUBREUIL

Hello,my name is XXXXXXX XXXX
I am writing on behalf of Takashi Uesugi because he is extremely busy for now.
I am a staff of his office.

As you mentioned he recorded video of that interview, he said he will
check again.
As soon as he checked, I will let you know.

Date: Mon, 02 Apr 2012 10:28:48 +0900
To: Gilles HERIARD DUBREUIL
Subject: Re: Mr Gilles Heriard-Dubreuil

Dear Mr Gilles HERIARD DUBREUIL:

During these four days, Mr Uesugi added a new article to his blog. It
was about his fake article. Since he had time to write excuses, if he
has not responded to you, I think it is because he thought it is not
worth doing it.
http://www.uesugitakashi.com/?p=1231 (in Japanese)
This was the article from which the fake quotes were deleted (in Japanese).
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120314/dms1203140854005-n1.htm

Here are the translation of excerpts of his blog article. I am going to
add my responses below. One of the reasons why I decided to publish our
communication is that he is quite disingenuous in this article.

===from here: translation of Mr Uesugi's blog===
"Fabrication of comments of WSJ writers"
This is my mistake that I am ashamed of. There is no excuse for this.
The mistake was made because of mixing of my memos and simple shuffling
of my memory. The editors of the paper explained the situation to the
two WSJ writers, and as a result, they apologized to them, and told them
a correction will be published. These were done on the same day WSJ
contacted us.

"Spreading lies by exaggerating the ambient dose to 1.8 Sv/h in front of
the city hall of Kohriyama city."
No. I measured the ambient radiation using the same detector on Feb 11
[2012]. I published the result by cell phone photo, but I chose a
slightly lower number among the values detected, because I thought it is
wise not to exaggerate. This was confirmed by Mr Takehiro Shimada, a
journalist, who came with me. I initially did not make his name public,
but since he game me the permission, I disclose his name here.

"Exaggerating the reports by claiming that Fukushima is a place no one
can live in."
No. My claim is about parts of Fukushima prefecture. I have been and
am insisting that decontamination of some parts [of Fukushima] in highly
contaminated areas is impossible. This is true based on what happened
in Chernobyl. I have never claimed that all areas of Fukushima are
inhabitable.


All of my opinions are communicated to the editors. During this time,
except WSJ, no one contacted us and asked "questions."
=== end here===

My comments are:

1) Regarding the fabrication of WSJ quotes. It is absolutely his
responsibility, as he says. Since he has no excuse, nothing to back up
his fake quotes, I have to call him a fabricator. This was the start of
my suspicion that he is not simply wrong, but he fabricates quotes.

2) Regarding 1.8 µSv/h. In the original article, Mr Uesugi was
explaining the discrepancy between his and the official value, 0.6
µSv/h, as:
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120314/dms1203140854005-n1.htm
(in Japanese)
==begin translation
"It is because the people from the city hall washes the ground with
water right before the official measurement, then they publish the
numbers. It is natural that there is a difference [between the official
value and Mr Uesugi's]," revealed a local reporter.
==end translation

No one has witnessed this mysterious washing.

(Come to think of it. This is again a direct quote. Now I think this
could be another fabrication, which I did not notice before.)

Actually, I found the photo of this 1.8 µSv/h Mr Uesugi tweeted on Feb 11.
http://twitpic.com/8ibumj
As you can see, Mr Uesugi was measuring the ambient dose right above a
ditch, where cesium is known to be concentrated by weathering. Values
of ditches are not representatives of ambient dose of the area. The
official spot for measurement is a parking lot in front of the city
hall, not over a ditch. This is the reason of discrepancy.

We learned this ditch trick because Mr Yasumi Iwakami, Mr Taro Yamamoto,
and Green Peace Japan abused the same trick numerous times before. What
I cannot believe is that Mr Uesugi is still using this old trick, which
people stopped using months ago. Moreover, Mr Uesugi chose a different
place for measurement and blame the people of Kohriyama for the
difference, using a direct "quote." I have to admit this approach is
very creative and original.

When the people of Kohriyama challenged Mr Uesugi's "washing" claim, he
simply ignored the question, and replied by naming the local reporter,
whom he "quoted." People did not call him a demagogue because he
measures dose over a ditch. It is because he creates vile fantasy
against the people of Kohriyama and Fukushima.

3) Regarding "Fukushima is no place to live in". Actually, the title of
the fake article used to be "The truth about radioactive contamination

    • No one can live in Fukushima and Kohriyama" which was based on the

direct quotes of WSJ writers. When the quotes were retracted, the title
was changed because otherwise there will be nothing left of the title.
Mr Uesugi is defending something irrelevant, probably because his
position is indefensible.

4) Regarding who contacted Mr Uesugi about his "issues." You and I both
know you contacted him. Twice. You and I both know I tweeted him in both
English and Japanese so that every one can see. Six times. I do not
know why he tells a lie so obvious to both you and me.