ニンテンドーDSやプレイステーションポータブルなど、携帯ゲーム機の普及が進んでいる。

先日、ゲーム好きの知人が「電車内でゲームをしていたら、『静かにしろ!』と注意された」と落ち込んだ顔をして話していた。
どうやらゲームに熱中しすぎてボタンを連打しまくっていたらしく、連打の際のカチャカチャ音が周囲の方々にとってかなりの耳障りであったらしい。

据え置き型ゲームでは、押しっぱなしにすると自動でボタンを連打してくれる専用のコントローラがあるが、プレイステーションポータブルやニンテンドーDSなどの携帯ゲームだとそうはいかない。周囲に迷惑をかけることなく、効率的に連打を可能とする方法について考察する。

最もオーソドックスな連打法は、「たたき撃ち」という方法。これは、肘から指先にやや力を入れ、指先を震わせることでコントローラのボタンを押すというもの。ファミコンがブームを迎えた1980年代に「16連打」で一世を風靡した、あの高橋名人も実践していた方法である。


たたき撃ちは、指先の振幅が小さくなれば小さくなるほど連打のカチャカチャ音が小さくなる傾向があるため、練習すれば静かに連打することが可能である。ちなみに高橋名人は、自らのブログで自身の連打法について「(指先の振動の振幅が)出来るだけ短い間隔になるように意識していくのです。目標は、1から2ミリメートル」と紹介している。高橋名人級になると、連打音は携帯電話のバイブレーションと聞き分けがつかなくなるという。

他には「ピアノ撃ち」というのがある。これは、2つのボタンを2本の指でそれぞれ交互にたたくというものである。
この方法も割と静かだが、ピアノ撃ちのためにはゲーム機をテーブルなどに固定することが理想的であり、両手でホールドしなければならない状況であると実施が難しい。

それ以外の方法だと、これは指先(の爪)でボタンをこする「こすり撃ち」がある。筆者が小学生のときに、ゲームが上手な友達はみんなこの「こすり撃ち」をマスターしていたような記憶がある。この方法は、上記2つの方法よりもかなりの高速で連射することが可能だが、爪とボタンがこすれるために相当うるさく、また、腕を左右に動かすために隣の人にかなりの迷惑がかかる。周りに人がいる状況ではやらないことをお勧めする。

ちなみに、携帯ゲーム機と並んで、カチャカチャ音で人に迷惑をかけがちなのはノートパソコンだが、「Enter」キーを押すときだけ妙に力が入ってしまい、うるさくなりがちなので、これも注意したい。

(珍満軒/studio woofoo)