「考え方を変えたら、人生が変わる」ということを証明する実験が、またもやありました。頭に思い描いたことが実際に起こり、肉体にもそれが本当に表れるのだそうです。

これは「起こって欲しいと期待することが実際に起こる」といういわゆる「プラシーボ効果」ですが、「Psychology Today」(英文)にそれを裏付けるような4つの研究結果がありました(これは過去記事でも紹介したことがあります)。

Photo by Roland Tanglao.

 1つ目の研究では、「ラッキーボール」だと言われているボールを使ったゴルファーは、普通のボールを使っているゴルファーよりもパットの成績が良かったそうです。2つ目の研究では、味のしない食べ物に色を加えただけで、被験者が味を感じるようになったとのこと。

3つ目の研究は、ハーバード大学のEllen Langer教授(「Mindfulness」という認知思考に関する素晴らしい本の著者でもあります)のもので、自分が頭に思い描いたことが健康や体力にも影響を与えるという内容です。

Langer教授は、4つのホテルの従業員に「仕事はいい運動にもなり、健康と行動的な生活のいいガイドラインになる」と話しました。他の3つのホテルの従業員には、教授は何も言いませんでした。

2週間後、教授は2つのグループを比較。自分の仕事が健康にいいという話を聞かなかった女性従業員は、体重、体脂肪率、血圧共に変化が見られませんでした。対照的に、仕事が健康にいいと聞いた従業員は、平均で体重が2ポンド落ち、体脂肪率が0.5%下がり、血圧が10%下がったのです

先日の記事でも、自由意志が行動を変えるとあったように、考え方を変えることができれば、これから経験することも変えられるかもしれません。頭の中で何を考え何を望むかが、行動にも反映されるのですから、自分の考えをうまく使って、いい経験ができるようにしたいものですね。

How to Use Your Head: Four Surprising Stories | Psychology Today

Melanie Pinola(原文/訳:的野裕子)