【訂正版】安替氏講演会「中国報道における構造的欠陥―日本メディアへの提言」津田大介氏実況ツイート #jfic '

津田さんの訂正ツイートを見逃していました。12/10の0時50分頃にご本人から修正が入っています。ご注意下さい。すみません。 【参考】津田大介さんによるネットジャーナリズムの授業実況。ゲスト:中国のトップついったらー安替さん http://togetter.com/li/70335 国際交流基金主催 @japanfoundation の安替氏 @mranti 講演会「中国報道における構造的欠陥―日本メディアへの提言」 続きを読む
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津田大介 @tsuda

国際交流基金主催の安替氏講演会「中国報道における構造的欠陥―日本メディアへの提言」に来ました。 #jfic

2010-12-09 18:06:33
津田大介 @tsuda

安替「国際交流基金さんがこういうチャンスをくださったことを感謝しています。僕は実際中国で言論の自由に向けて努力しているが日本に来てみて感じるのは僕自身の日本に対する偏見が大きかったということ。日本に来るまでは他の中国人同様、日本人には軍国主義が宿ってると思っていた」 #jfic

2010-12-09 18:13:57
津田大介 @tsuda

安替「中国のメディアが伝える日本は戦争のときと同じ。1945年の時点でピッタリ止まっていた。だが、今回日本に来て1945年以降の日本を知ることができた。日本には他の民主主義国家と同じように右派左派という人たちが存在することがわかった」 #jfic

2010-12-09 18:15:21
津田大介 @tsuda

安替「今日お話するのはなぜ僕の認識が1945年で止まっていたのかというところ。実際、日本と中国はいろいろ似た部分がある」 #jfic

2010-12-09 18:16:05
津田大介 @tsuda

安替「1989年に石原慎太郎と盛田昭夫による『「NO」と言える日本』という本が出た。中国ではこれを受け、1996年『中国可以説不(「NO」と言える中国)』という本が出版されてる。2009年には『中国不高兴(不機嫌な中国)』という本も出ている」 #jfic

2010-12-09 18:17:21
津田大介 @tsuda

安替「僕が様々な日本人の人と会ったときに多くの人が話すのは、人民解放軍の政治への影響力についてだった。実際にはそれは僕にとっては不思議だった。実際の中国を動かしている政治家の中には一人として軍人はいないから。指導者25人まで広げても軍人は2人しかいない」 #jfic

2010-12-09 18:20:21
津田大介 @tsuda

安替「なので南海における中国軍の動きがそれイコール中国の野心である、とみなされがちだが、それは軍の動きではなく、中国政府のトップリーダーたちの意向であると捉えた方がいいだろう」 #jfic

2010-12-09 18:21:49
津田大介 @tsuda

安替「中国内部の対日強硬な動きというのは、軍よりも政府内の意向を受けたもの。だが、実際に今回日本人たちと話してみると、それらの動きは軍が主導してやっていると思っている人が多い。それは日本人の対中歴史観を反映したものなのではないかと思う」 #jfic

2010-12-09 18:23:22
津田大介 @tsuda

安替「今日は日本メディアが繰り返す歴史観や報道の仕方、そのあたりの話をしたい。今年11月15日上海で大火災が起き、多くの人が亡くなった。初七日にあたる11月21日には10万人の上海市民が現場で献花を行った。この出来事は英語メディアではアジアニュースのトップを飾った」 #jfic

2010-12-09 18:24:59
津田大介 @tsuda

安替「彼がそのような行動をとったのは上海市政府に対する不満があったから。これによって市のトップの人たちが哀悼の活動に参加せざるを得なくなった。この事件は上海にとって重要な事件。というのも、上海市民が市への不満を行動で示したからだ」 #jfic

2010-12-09 18:26:22
津田大介 @tsuda

安替「当日、ツイッターを眺めながら僕は1つの予測をした。それは『日本のメディアはこの事件を伝えないだろう』ということ。この予測は当たった。翌日の日本の各社朝刊はどこも一切報道せず、テレビはTBSのBSニュースが伝えたのみだった」 #jfic

2010-12-09 18:27:36
津田大介 @tsuda

安替「10万人以上が集まったにも関わらず、イベント自体は平和裏に終わった。天安門事件以来これだけ大きな人が集まるというのは中国としては大きなトピック。しかし、日本メディアはこの重大性をわかっていなかった。なぜなら中国国内でそれを伝えたのはツイッターだけだったからだ」 #jfic

2010-12-09 18:29:04
津田大介 @tsuda

安替「日本のメディアは中国の既存メディアにしか注目しておらず、ツイッターの動きを見ていない。中国はプロパガンダが進んだ国で共産党が中国が統治するための主要な宝刀の1つだった。だからこそ情報統制を行い、国民が受け取る情報をすべて当局に有利なものにしていた」 #jfic

2010-12-09 18:30:13
津田大介 @tsuda

安替「しかし、1998年にほとんどの年でインターネット利用が始まり、2000年にはメディア集団の市場価格調が進み、その頃からメディアが優れたウェブユーザーを雇用し始めて市場型メディア全体にウェブユーザーがコミットする割合が増えた」 #jfic

2010-12-09 18:31:21
津田大介 @tsuda

安替「そのため中国のネットやブログは米国的反主流メディアでもなく、日本型草の根的性格でもなく、発言権を持ったオピニオンリーダー的な役割を持ち始めている。2004年にブログ時代に入ってからはネットが自己検閲という形で行われることが義務づけられた」 #jfic

2010-12-09 18:32:31
津田大介 @tsuda

安替「僕は大学時代、工業コンピュータを専攻していた。僕が学んだ専門と僕が置かれている状況はまったく関わりのないものだったが、そういう人間がメディアに雇われることによって、現在中国の60%の記者は元々インターネットユーザーという状況がある」 #jfic

2010-12-09 18:33:46
津田大介 @tsuda

安替「このことからもわかるように、インターネットは中国の言論状況、メディア状況を大きく変えた。この歴史的なチャンスが訪れたことで中国の主流メディアはネットとうまく融合できた。一方日本のネット社会はいまだ既存主流メディアから拒絶された状態にある」 #jfic

2010-12-09 18:34:44
津田大介 @tsuda

安替「日本のブロガーたちはものすごく努力をして既存メディアにやっと注目される状態。しかし中国はメディア企業のデスクがブロガーとしても有名。ネットで流れたニュースは翌日には主流メディアの記事として掲載される。ネットと主流メディアの協力関係が中国の言論状況を大きく変えた」 #jfic

2010-12-09 18:35:54
津田大介 @tsuda

安替「2004年以降のブログ時代になって、中国政府がそれまでやってきた情報検閲の形が変わった。情報検閲にかかる時間が半日くらいになった。2006年にツイッターが登場する。ツイッターによるマイクロ時代になり、情報が爆発的に流れるようになり当局の検閲コストが膨大になった」 #jfic

2010-12-09 18:38:10
津田大介 @tsuda

安替「僕はこの状況を『中国人が二千年来初めて言論の自由が100%守られた全国的なプラットフォームを手に入れた』と表現している。加えてツイッターによって市民は当局よりも早く政治的な情報を得られるようになり、それはプロパガンダシステムに大きな突破口をもたらしている」 #jfic

2010-12-09 18:39:39
津田大介 @tsuda

安替「ツイッターはVPN経由で利用するツイッターユーザーが10万人。ツイッターと似たマイクロブログ新浪マイクロブログは5000万人のユーザーを抱えている」 #jfic

2010-12-09 18:40:42
津田大介 @tsuda

安替「発言が流れやすいツイッターと違い、新浪はユーザーは多いが、検閲がしっかりしているという欠点がある。政治的に問題がある発言はすぐに削除される」 #jfic

2010-12-09 18:41:43
津田大介 @tsuda

安替「2009年からの1年で、ツイッターは多くの中国のメディア状況を変えてきた。09年7月におきたウルムチ騒乱は北京在住の米国人カイザー・クオ氏が最初にツイッターで伝えた。これは中国において最も情報が早いはずの新華社英語ニュースよりも30分早かった」 #jfic

2010-12-09 18:43:06
津田大介 @tsuda

安替「2009年7月、アモイ在住のツイーター @amoiist が汚職を摘発するビデオをインターネットにアップロードしたため、その居住地ではない福建省の警察署に逮捕された」 #jfic

2010-12-09 18:44:37
津田大介 @tsuda

安替「その情報を見たネットユーザーたちが彼の解放を求めるハガキを警察署宛に大量に送り、2週間後その巨大な圧力を受けた警察は彼を釈放した」 #jfic

2010-12-09 18:45:14
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