米Motorolaは28日(現地時間)、組み立て式スマートフォン・プラットフォーム「Ara」を発表した。
Motorolaによれば、このAraは「Androidプラットフォームがソフトウェアに対して成したことを、ハードウェアに対しても成す」ためのプラットフォームとなる。サードパーティ製ハードウェアをサポートし、新たなスマートフォン・プラットフォームを創りだす計画だ。
このエコシステムにおいて、ユーザは自由にスマートフォンのプロセッサーやディスプレイなどのモジュールを組み合わせることができるようになる。開発者にとっては、ハードウェア開発に対する参入障壁を下げ、技術革新のペースを速め、開発期間を短縮することを目指す。
Araのスマートフォンは、endoskeleton(endo)と呼ばれるフレームの上に、すべてのモジュールが載ることになる。モジュールは、何でもOK。物理キーボードや外部バッテリー、パルスオキシメーターでも搭載可能だ。想像できない何かが搭載されることになるかもしれない。
数ヶ月以内に、開発者向けにモジュール製作を始めるための招待を行う予定。今冬には、モジュール・ディベロッパーズ・キット(MDK)のアルファ版をリリースする。
Araに興味がある一般ユーザは、Ara Scoutsに参加してみるとよいだろう。Araスマートフォンのリリース時に無償で入手できる可能性があるとのこと。
Motorola Mobilityは、昨年Googleによって買収されている。その目的の一つに、このようなハードウェア・プラットフォームを創りだすことがあったのかもしれない。今後の進展に注目したい。
※追記(2013/10/29 21:35)
すでに、同様の発想に基づくプロジェクトとしてPhonebloks.comがある。Araは、Phonebloksの開発者とビジョンを共有し、技術的な協力を行い、共同してPhonebloksのコミュニティに従事していくとのこと。