研究を始めてから論文誌に採択されるまでは2年かかる

朝ゴミ出しの日だったのを忘れるところだったが、連日の暑さなので一度生ゴミを出し忘れるとけっこう危険。そもそも部屋が狭いので、置いておく場所もないし……。

ようやく大学生の期末試験が終わったようで、朝の通勤電車も快適になってきた。中高生は既に夏休みで部活の人くらいしかいないし、修学旅行生もいないし (熱射病で生徒がバタバタ倒れるかもしれない夏に京都に旅行しようと企てる学校もないと思うが)、いつもこれくらいだといいんだけどなぁ。

午前中、論文の添削。全然違う分野なので、内容は全く分からない。自然言語処理の論文も、分野外の人から見るとそう見えるのかもしれないが、それでも読みやすい論文と読みにくい論文とあるような気がしている。自然言語処理の論文でも、90年代の論文はまだ分野外の人でも読みやすい、みたいな。

お昼はKevinさんと[twitter:@neubig] さんと学食で食べる。中村研と松本研のM1の研究テーマはどんな感じかとか、現在どういう研究プロジェクトが走っているか、なんて話をする。

松本先生は学生には好きなテーマでやってもらいたいと思っているようで、特にやりたい研究テーマがない人には研究室のプロジェクトに参加してもらったりしているが、学生の人数が多くなるといろいろと無理があるのではないか、と最近思うのである。

これは松本研の意見というわけではなく自分の意見であるが、M1の最初は授業も忙しいので、もし自分が研究するとしたらこういうことをしたい、ということを自由に考えてもらえるといい。夏休みはインターンに行く人、研究室内のプロジェクトに参加する人、いろいろいると思うが、プロジェクトに参加する人は一度誰かについて一通り研究をやってみて、9月には予備的な実験結果 (たとえばベースラインの実装やコーパスの前処理) ができているくらい、10-11月には提案手法の実装と実験結果が出ているくらい、を目指してもらえると、その後がスムーズなんではないかなと思う。(博士進学予定の人は就職活動が入らないので、もう少しゆっくり考えてもらってもいいだろう)

午後、共著者から論文誌に投稿していた論文が採録されたとの報告。めでたい。業務の合間に書くのは本当に大変だと思うので、すごくがんばったなと思う。あと、自分は一発採録は見たことなかったので、びっくりした。最近はよくて条件付き採録、普通は照会後判定、トンデモな場合は不採録、という感じだが、自分が筆頭で書いた論文は条件付き採録より照会後判定のほうが多かったと思うし……。

そして、自分が最後に論文を投稿したのは (共著を入れても) 2010年だったので、実に2年ぶり。NAISTに入学して研究をスタートしてから初めて論文を投稿するまでもちょうど2年かかったし、研究に着手してから論文誌になるまでは、自分のサイクルとしては2年がかりなんだろう。大学でもないと、ここまで気長にやるのは中々難しいのかもしれないが……。

夕方、健康診断の再検査で保健管理センターに出向いたのだが、採血するかと思ったら過去の検査記録を見てくれて、採血の必要はないが5kg痩せてください、と言われる。確かにNAISTに来る前と比較すると10kg増えているので、加齢による増加分を考慮しても、5kg少ないくらいがちょうどよいのだと思う。

ちなみに現在より5kg少なくもっとも健康的だったのは、Appleに行っていて毎日通勤で往復1時間半自転車に乗って帰ってきた直後である。(妻にもよく「あのころが一番引き締まっていてよかった」と言われる) いまは通勤に往復2時間半かかり、うち徒歩が合計1時間あるのだが、連続している時間ではないので、やはり脂肪を燃焼しようと思うと連続30分以上身体を動かさないといけないのかな。

夜、[twitter:@mitsuse_t]くんらと3人でミーティング。インターンに行かない人もなにか夏のプロジェクトをやれば勉強にはなると思うし、インターンに行くより研究的にはメリットが大きいのではないかなと思う (就職的にどうかは分からないが)。

最近は夜まともにご飯が食べられず、今日もスイカだけ。肉など消化の悪いものは消化するのに4時間かかるので、夜9時を超えると眠たくても横になれないのがつらい (横になると逆流するのが分かるので、気持ち悪くなるのである)。父が夏の夜はトマトだけ、あるいはスイカだけを食べていた意味が分かった (子どものころは単なる偏食だと思っていた)。