キーボードの裏には角度を付けるための折りたたみ式の足(チルトスタンド)がついていますよね。これが一体何のためにあるのかを考えたことはあるでしょうか。大方の予想を裏切り、人間工学的な理由ではないことが判明しました。ではなぜ? なんとただキーを読みやすくするためだそうです。キーボードメーカー「BakkerElkhuizen」は次のように説明しています。

まず第一に、ブラインドタッチで入力ができる人とできない人を、分けて考えなければなりません。

折りたたみの足を出すことで、ブラインドタッチができない人たちには、キーがより見やすくなります。彼らにとって、このことで出る不都合はありません。

しかし、ブラインドタッチができる人にとっては少し事情が異なります。入力中にキーボードを見ないので、足を出す必要がないのです。

むしろ、足を出すと手首にとっては負担となります。したがって、ブラインドタッチができる人は折りたたんで使った方がいいでしょう。様々な研究で、ブラインドタッチをするユーザーにとっては、角度のついたキーボードは効果がないということが実証されています。

入力中にキーボードを見なければならない人は、キーボードの足を出した方がいいでしょう。逆にブラインドタッチができる人は、人間工学的に足をたたんだままにした方がいいようです。

もしキーボードが平らなままで使いづらいという場合は、イスが低過ぎるのかもしれません。一度高さを調整してみてください。違いに気付くはずです。

Feet in or out | BakkerElkhuizen

Whitson Gordon(原文/訳:的野裕子)