地下水位は年々上昇している!?
かつて、都市部においては建築のために地下水を汲み上げ、また、地下水を空調などに大量に利用しながら、開発が進みました。そのため、地下水位が急激に下がり、地盤沈下など様々な社会問題が引き起こされてしまいました。そのため現在では、地下水の揚水規制などの条例が制定され、徐々に水位が回復してきています(グラフ参照)。
新小平駅の事故や、東京駅、上野駅で行なった対策をみてもわかるように、現在地下水位が低い地域でも、将来的には変動してしまう可能性があるのです。
したがって、地盤調査で地下水位が低く検出されても、地下水対策をしておくことが肝要であると言えるでしょう。浮力対策もさることながら船底を防水しない訳にはいかないのですから。
地下水位変動の原因はこんなところにも…
多くの工事現場では、地下水をポンプアップしながら工事を進めます。その時にその現場付近で地下水位を測定すると、かなり低い結果が出るでしょう。これで安心しているととんでもない事態になるかもしれません。その工事が終わり、揚水を止めると、水位は元通りに上昇回復しようとします。 「おかしいなあ…地質調査の時には地下水位は低かったはずなんだけどなあ?」と首をかしげることになるかも知れません。
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