IAEA事務局長、日本政府の対応批判「詳細な情報を」
【ジュネーブ=藤田剛】国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は15日の記者会見で、福島第1原発の事故に関連して「IAEAはもっと早く、もっと詳細な情報を必要としている」と述べ、日本政府に連絡体制の強化を要請したことを明らかにした。さらに「(日本政府からの連絡は)通信社やテレビにも後れを取っている」と対応を批判した。
天野事務局長は「噂や臆測ではなく日本の当局の情報が必要」と強調。「より詳細な情報を入手できないため、我々ができることは限られている」と不満を漏らし、IAEAとして状況を分析したり、対策を検討したりすることが困難になっていると訴えた。