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「コンピュータの父」チューリング博士の論文、救われる

» 2011年02月28日 07時00分 公開
[ITmedia]

 オークションにかけられていた「コンピュータの父」アラン・チューリング博士の論文が、ふさわしい場所に所蔵されることになった。

 チューリング博士は第2次世界大戦中にドイツ軍のEnigma暗号を解読した功績で知られる英国の数学者で、現代コンピュータの父とも言われる。博士の論文がオークションハウスChristie'sで売りに出され、貴重な学術資料の国外流出が懸念されていた。このため博士に縁のある英Bletchley Park博物館が、論文を入手するための資金集めにネットで協力を呼びかけていた

オークションにかけられていた論文

 この呼びかけに応えて、市民から2万8500ポンド、Googleからの10万ドルを寄付が寄せられた。さらに英国民文化財記念基金が21万3437ポンドを提供したことで、論文の入手が可能になった。

 論文は年内にBletchley Park博物館で公開される予定だ。

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