ここまで言ったからには、何かネタを探さないといけないようである……。
※「新しい pLaTeX」については以下の記事を参照されたい
Åでない文字でアレ
こういう何の変哲もない pLaTeX 文書を作る。
% pLaTeX 文書 \documentclass{article} \begin{document} allerの複合過去形は\^etre all\'eです。 \end{document}
これのコンパイル結果は……。
……楽しい!!(AA略)
補足
これは、「ベースライン補正(縦組)で「Å」が乱れる問題を解消」の項目に注意として書かれている
新実装では「Åの前にも後にも \xkanjiskip
は入らない」となりました。
と同じ原因の副作用である。しかしこの副作用は〈Å〉に限らず「アクセント合成」を行っている全ての欧文文字に影響する。〈Å〉については、元々“うまくいってない”(片側に \xkanjiskip
が入らない)のだから、これを別の“うまくいってない”(両側に入らない)に変えるのは許容できるだろう。でも他の“うまくいっている”文字が異常になるのは、アレであると言わざるを得ないだろう。
ちなみに、上の例では \ybaselineshift
はゼロであるが、例えば \ybaselineshift=5pt
に設定すると、結果は以下のようになる。(この場合も旧実装では全く正常であることに注意。)
[2016-06-22 補足]