2010/08/20

すごいぞ!「国立国会図書館サーチ」

2日前に、『「国立国会図書館サーチ(開発版)」が公開』の記事を読んでから、国立国会図書館サーチを使って、ベストセラーから希少本まで、いろいろな本を検索して遊んでいました。

すごいっ!熱い!やばい!

初めて使ったとき、アドレナリン、でまくりました。

僕は、なるべく「本は買わずに借りて読むスタイル」をとっているので、図書館によく行きます。

どの図書館に在庫があって借りることができるか調べるため、荒川区・台東区・文京区・豊島区の図書館サイトで、頻繁に書籍を検索しています。
これらの検索を「国立国会図書館サーチ」だけですることができ、とても便利です。(3月からカーリルというサイトがやっていたみたいです。)。

また、都道府県立図書館の蔵書検索や、Googleブック検索等へのナビゲートなども同時に行うなど、役立つ機能満載で、リンクをどんどん辿っていくと思わぬ書籍を発見できたりします。

ちなみに、「ダークエネルギー」を検索すると、連想キーワードの中に「ガンダムシリーズ登場勢力一覧」の項目が出てきました(迷走?!)。

とにかく、面白いです(笑)。

この国会図書館サーチは、「知のアクセスポイント」を目指す壮大なプロジェクトですが、国会図書館では、平行して、書籍の電子化を進めています。

現在、この分野では、欧米を筆頭に、各国が凌ぎを削って、熾烈な闘いを繰り広げています。
アメリカと(なぜか)イタリアは、グーグルと手を組み、フランスやイギリス等も国家プロジェクトとして書籍や医療情報の電子化を積極的に推し進めています。

書籍の電子化といえば、グーグルですが、グーグルは1企業にしかすぎません。
グーグルは、現在、飛ぶ鳥を落とす勢いですが、100年後もその地位を維持できるでしょうか?
そう考えると、国会図書館が総力を結集して、日本独自の国立国会図書館サーチや書籍の電子化を進めていく姿勢に大いに共感を持てます。

去年の11月、「爆笑問題のニッポンの教養」で国立国会図書館を取り上げていました(FILE091:「No Books, No Life」)。
その時初めて拝見した、国立国会図書館長の長尾真氏から、「なんか真面目でとぼけた、いい味出してるおじいちゃんだな。」っという印象を受けましたが、あの年齢(1936年生まれ)になっても、新しいことに挑戦していく姿勢は、尊敬に値します。僕も見習いたいと思っています。

「国立国会図書館サーチ」で、6月1日のブログ記事『「お雑煮をめぐる冒険」をするわけは。』で書いた「鈴鹿家記」を検索してみました。
実は、先日、国会図書館に出向いたとき「鈴鹿家記」について調べたのですが、やっぱり見つからず、あきらめかけていましたが、、、

でたー!

なんと、「国立公文書館」にあるそうです。

そこかっ!気づかなかった。あぁやられたー。

なんて、とても悔しい気分になりましたが、とにもかくにも、見つかりました。

今日、早速、国立公文書館に突撃してきます!


電子書籍への序曲

先日、僕の本棚に詰まっていた本たちの中から、ハードカバー等のかさばる本を中心に約180冊ほどを、スキャンピ!に送りました。

4月に、Bookscanの記事を読んでから大注目している、書籍スキャンサービス。

※本当は、Bookscanにお願いしようと思っていたのですが、4ヶ月待ちということで、旅との都合上、泣く泣くあきらめました。

この書籍スキャンサービス、著作権法違反かどうか、様々な意見がだされていますが、僕は小飼 弾さんの意見に全面的に賛成で、著作権法違反じゃないと信じています。

今まで述べてきたように、書籍の電子化は、もう待ったなしの状態です。
僕は、こういう新しいサービスをつぶすことは国家的損失だとさえ思っていますし、応援していきたいと考えています。

PDFになって届くのは、旅に出発した後ですが、どういう風に仕上がってくるか今から楽しみです。
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4 件のコメント:

狛 さんのコメント...

檄レア本「鈴鹿家日記」は、無事に借りられましたか?
貸出し中でない事を祈ります。
所で、この本は著者はどなたなのでしょうか?

Masato.M さんのコメント...

> 狛 さん

国立公文書館で、無事、「鈴鹿家記」を見ることができました。

氏名・住所等の登録をして、「鈴鹿家記」の閲覧申請をすると、係員の方が幅1㎝強の袋とじの古書を2冊、持ってきてくれました。

和紙で薄く、虫食いがあったり、破れていたりします。
博物館等のガラスケースに入っているような、こんな古書を僕が触っていいのかとビックリしましたが、閲覧室で内容を確認しました。

文字はいわゆる昔の文字で、漢字だらけです。漢字も今の漢字と異なっているし、元号はいつだかわからないしで、恐る恐るページをめくりながら四苦八苦して探して約30分、何とか、雑煮の記述を見つけることができました。

貞治三年正月二日に「雑煮御酒被下」。同八日に「雑煮晩食」。同15日に「雑煮出」を読み取ることができました。

「歴史」を目の当たりにしたというか、「歴史」に触れていると感じた、興奮の一時でした。

この本の著者は、鈴鹿定康という方で、1400年頃、京都吉田神社の神官だった人のようです。

狛 さんのコメント...

昨日の将棋の頭脳疲労&熱中症?でぼーっとしています。
朝活、遮ってすみませんでした。
朝活後もエネルギッシュですね。(笑)
詳しい説明ありがとうございます。
古書は、何故本の形態ではなく、袋とじになっているのかなと疑問に思いました。

Masato.M さんのコメント...

> 狛 さん

あっ、すいません。ちょっと説明不足でした。

袋とじとは、昔の「本の形態」のひとつです。
詳しくは、大阪中之島図書館サイトの「古書の形態」をご覧ください。

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