写真●GDMS 2.1のWeb操作画面
写真●GDMS 2.1のWeb操作画面
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 ジャストシステムは2012年1月18日、使用頻度が低いファイルや内容が重複するファイルを自動的に整理してファイルサーバーの肥大化を防ぐソフトの新版「GDMS 2.1」を発表した(写真)。3月1日に出荷する。新版では、いったんアーカイブ領域に退避させたファイルの使用頻度が高まった場合に、これを通常領域へと復活できるようにした。

 GDMSは、ファイルサーバーの肥大化を防ぐソフトである。定められたスケジュールでファイルの使用状況を調べ、使用頻度が低いファイルや内容が重複するファイルなど、あらかじめ指定した条件に合致したファイルを、アーカイブ(2次保管)領域へと退避させる(整理の対象から除外するファイルも指定可能)。最終的には、該当のファイルを消去する。こうした自動的なILM(階層型ストレージ管理)によって、ファイルサーバーの容量が肥大化することを防ぐ。

 新版では、ファイルをアーカイブ領域に退避させたり消去したりするだけでなく、反対にアーカイブ領域から通常領域へと復活させられるようにした。以前の版では、ファイルを自動的に復活できなかったほか、手動で復活したくても、復活させるべきファイルを見やすくリストアップできなかった。また、これに伴い、通常領域からファイルを移動させる条件と、アーカイブ領域からファイルを移動させる条件を、それぞれ独立して設定できるようにした。

 新版ではまた、容量当たりのライセンス価格はそのままに、アーカイブ領域の容量に関係なく、管理対象となるファイルサーバーの通常領域の容量だけでライセンス費用が決まるようにした。以前は、アーカイブ領域と通常領域を足した全領域のサイズでライセンスが決まっていた。これにより、通常領域と同容量のアーカイブ領域を確保した場合は、同一費用で単純に2倍の容量を管理できるようになった。

 GDMSの稼働OSは、Windows Server 2003/2008。管理画面はWebブラウザからアクセスして利用する。管理可能なファイルサーバーのファイルシステムはNTFS。ライセンス費用は、ファイルサーバーのストレージ容量に応じて、3種類を用意した。それぞれの価格(税別)は、(1)「GDMS 2.1」(容量10Tバイトまで)が280万円、(2)「GDMS 2.1(3TB)」(容量3Tバイトまで)が180万円、(3)「GDMS 2.1(1TB)」(容量1Tバイトまで)が130万円。