Kyoko Shimbun 2011.01.31 News

「2000円札、1000円で売ります」 日銀、普及にてこ入れ これは嘘ニュースです

大量に余った2000円紙幣(見本)
 日本銀行は28日に行われた金融政策決定会合で、大量に余った2000円紙幣を処分するため、全国32か所にある日銀支店を通じ、1枚1000円で一般販売することを決定した。日銀の金庫内に死蔵されている約100兆円分の2000円札を広く流通させることで、デフレ脱却も期待できるとしている。

 日銀の後白河方明総裁が30日の定例会見で発表した。後白河総裁は「現在日銀の金庫内には大量に刷ってしまった約100兆円分の2000円札が、日の目を見ることなく死蔵されている。このまま置いておくと、他の紙幣の管理の邪魔になるので、半額の1000円で販売したい」と話した。

 半額で販売することで、日銀が保有する資産50兆円分の目減りが起きるが、専門家の間からは、半分の50兆円でも一度に市場に放出することで、経済的に数%程度のインフレが見込まれる、とデフレ対策の有効打として期待する声も聞かれる。また、インフレが進行することで、当初の50兆円分の損失も相対的に緩和されることになる。

 だが一方、金融アナリストの植草秀一氏は「2000円札を1000円で購入し、その購入した2000円札を使ってさらに4000円分の2000円札を購入すれば、所持金がまるで手鏡で映したかのように、倍々ゲームで増殖していくのではないか」と、今回日銀が掲げた政策決定を疑問視する。

 日銀の発表を受け、菅直人首相は30日、記者団に対し「今、初めて聞きまして。本会議から出てきたばかりなのでちょっと、そういうことに疎いんでちょっと、改めて」と答え、今回もまた経済に対する蒙昧(もうまい)ぶりを遺憾なく発揮した。

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